2014 Fiscal Year Annual Research Report
匂い物質結合蛋白質を用いた異所発現系による昆虫の嗅覚・味覚受容体の機能解析
Project/Area Number |
24380030
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松尾 隆嗣 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (70301223)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 克久 株式会社生命誌研究館, 研究員 (60396223)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | de novo トランスクリプトーム解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
フェロモン受容体の機能解析(松尾):本研究を開始したのちに、人工ヌクレアーゼを用いたゲノム編集技術が目覚ましい進歩を遂げ、非モデル生物でも遺伝子ノックアウト実験を行うことが可能になった。本研究では、生体内の機能をより正しく反映する嗅覚・味覚受容体の解析系を確立することを目的としているが、このためには機能喪失突然変異体を用いたin vivo機能解析が最も適している。そこでTALENを用いた遺伝子破壊により、アワノメイガ嗅覚受容体遺伝子の突然変異系統の作製を行った。ターゲットとする受容体には、アワノメイガにおいてすでにその機能が明らかになっているOfurOR4とOfurOrcoを選定した。各種条件と方法を検討した結果、初期胚にTALEN RNAを微量注入することにより、OfurOR4については38.9%、OfurOrcoについては55.0%の高い率で突然変異系統を得ることができた。このうちOfurOrco突然変異体はすべての嗅覚受容体の機能を失っていると期待されるため、性フェロモン成分を用いた風洞実験と触角電位の測定を行った。その結果、OfurOrco突然変異体は行動レベルでも触角応答レベルでも性フェロモンへの反応を失っていることが確認できた。 do novoトランスクリプトーム解析手法の改良(尾崎):RNA-seqを通常のプロトコールで行っても、昆虫の化学感覚に関連する遺伝子群の検出効率が他の遺伝子に比べて低かったため、ライブラリー調整方法を改善した。インサートサイズが550bp付近になるようにライブラリーを調整し、300bpペアエンドで塩基配列を決定、両リードの末端付近でオーバーラップさせることによりde novoアセンブルによる全長contig率が大幅に上がり、低発現量の遺伝子を高効率に検出できるようになった。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] A genetic mechanism for female-limited Batesian mimicry in Papilio butterfly2015
Author(s)
Hideki Nishikawa, Takuro Iijima, Rei Kajitani, Junichi Yamaguchi, Toshiya Ando, Yutaka Suzuki, Sumio Sugano, Asao Fujiyama, Shunichi Kosugi, Hideki Hirakawa, Satoshi Tabata, Katsuhisa Ozaki, Hiroya Morimoto, Kunio Ihara, Madoka Obara, Hiroshi Hori, Takehiko Itoh, Haruhiko Fujiwara
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Journal Title
Nature Genetics
Volume: 47
Pages: 405-409
DOI
Peer Reviewed
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