2014 Fiscal Year Annual Research Report
逆ミセル連続反応法によるインスリンの液相完全化学合成
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24380061
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
千葉 一裕 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (20227325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金 承鶴 東京農工大学, イノベーション推進機構, 准教授 (90537127)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ペプチド / インスリン / 電解合成 / 有機合成化学 |
Outline of Annual Research Achievements |
アミノ酸残基を分子内に30~50以上有し、さらには数多くの分子内ジスルフィド結合を持つペプチド化合物の完全化学合成は、合成方法に関する数々の原理的な問題から、達成することが困難なものが多い。特にこのようなアミノ酸残基数が多い架橋ペプチドでは、その一部のフラグメントを合成する過程でも、高い粘度や、溶解性が困難になる等の問題に遭遇し、その後の合成反応の継続が困難になる。本研究では、これまで申請者らが独自に開発した逆ミセル液相反応を応用し、120段階以上の反応を溶液反応として迅速かつ効率的に実施する新しい化学合成法を開発、導入することにより、合成困難なペプチドホルモンであるインスリンの完全化学合成を達成するための合成経路を確立することを目的とした。 本研究では逆ミセル反応場を用いた新たな方法の導入により、選択的ジスルフィド結合形成の精密制御と、フラグメント合成技術を組み合わせることによって、目的のペプチド分子の合成を試みた。分子間架橋反応を行った複数のペプチドフラグメントについて、それぞれを任意の位置関係で結合させるための合成方法を確立するため、各フラグメントには一つの疎水性タグを結合させ、逆ミセル反応場により、当量反応によるペプチド鎖伸長反応を実現した。また、ペプチド骨格が形成された後、疎水性タグ、その他の脱保護反応を実施した。これらの新たな方法を組み合わせることによって、インスリンを構成する基本ユニットをそれぞれ効率よく合成することに成功した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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