2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24380093
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
仲村 匡司 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (10227936)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 彰孝 長崎大学, 教育学部, 准教授 (50508348)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 木質内装 / 居住性・感性 / Wood/Human Relations / 視覚ストレス / テクノ・アダプタビリティ / 感性情報処理 / 眼球停留関連電位 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では新規な脳波測定手法として注目される眼球停留関連電位(EFRP)計測によって木材の誘目性を把握しようとしている.この手法の有効性を確認するために,昨年度の実大実験に供試した7種類の壁面の写真を大型液晶モニタに表示し,これを観察する14名の被験者の後頭野EFRPを測定した.得られたEFRP波形には実大実験と同様のラムダ反応(観察対象に対する関心や注意の程度を反映するとされる)が現れ,また,壁面デザインによる反応強度の大小も実大実験の場合と同様であり,ラムダ反応の恒常性が示唆された. 木材量およびデザインの差異が観察者に及ぼす影響を確認するために,材面の凹凸形状(平板,波形,角溝)の異なる無塗装スギ集成材で木材量が異なる8種類の実大木質壁面(2.4m×2.4m)を構築し,24名の被験者に観察させた.観察中の被験者のEFRP,血圧,心拍を連続的に測定し,また,各壁面の見た目の印象や観察中の被験者の気分状態を調べた.壁面間でラムダ反応に統計的有意差は認められなかったが,木材量が多いほど,また,表面加飾が施されている壁面に対して,より多くの注意資源が割かれていることが示唆された.自律神経活動においては,木材量が増えるほど,また,表面加飾が施されている壁面が,鎮静的な作用をもたらし得ることが示唆された. さらに,木材の外観的特徴の影響を把握するために,スギ材ラミナの画像をコンピュータ中で並べて無節および有節の壁面パターンを生成,これを大型液晶モニタに等倍表示して28名の被験者に観察させ,EFRPと視線の動きを測定した.有節パターンを見たときの方が無節のものよりもラムダ反応が大きいと予想したが,節の有無による差はなく,むしろラミナの向きや継ぎ目の水平線など,幾何学的な特徴による差の方が大きかった.また,女性の方が男性よりもラムダ反応が大きくなる傾向が認められた.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)