2014 Fiscal Year Annual Research Report
腫瘍内微小環境の能動的制御に基づく革新的DDSの開発とがん治療への展開
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24390010
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
石田 竜弘 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (50325271)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ドラッグデリバリー / リポソーム / がん治療 / がん微小環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成24~25年度の検討課題に関して継続して検討を行いつつ、腫瘍内微小環境の変化がナノキャリアに対するEPR効果に与える影響について検討を行った。抗がん剤封入ナノキャリアを繰り返し投与した結果、腫瘍内血管周囲で顕著なアポトーシス細胞の増加が観察され、これはナノキャリアの漏出部位と一致した。このようなアポトーシス細胞の増加は遊離型抗がん剤の繰り返し投与時には観察されておらず、DDS化抗がん剤を繰り返し投与することで、次に投与するナノキャリアの腫瘍移行性が亢進され、結果として高い抗がん剤のデリバリー効率と抗腫瘍効果が得られることを明らかにした。また、このような正の効果を得るためには、抗がん剤封入ナノキャリアを3~5日の投与間隔で繰り返し投与すべきであることも明らかとなった。一般的なDDS化抗がん剤は、非選択的な分布による副作用の発現を避ける目的で少なくとも3週間以上の休薬期間をあけることが推奨されている。本検討で示した最適レジメでは、臨床用量よりもずっと少ない投与量であっても十分な効果が得られており、臨床でも十分に使用可能なレジメである可能性が高い。また、抗がん剤封入ナノキャリアと別のナノキャリアを併用することで相乗的な制がん効果が得られることもあわせて明らかにした。これは抗がん剤封入リポソームのEPR効果亢進効果によって別のナノキャリアが腫瘍組織内に移行しやすくなり、制がん効果をより発揮したためであると考えている。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Sequential treatment of oxaliplatin-containing PEGylated liposome together with S-1 improves intratumor distribution of subsequent doses of oxaliplatin-containing PEGylated liposome.2014
Author(s)
Nakamura, H., Doi, Y., Abu Lila, A.S., Nagao, A., Ishida, T., Kiwada, H
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Journal Title
Eur. J. Pharm. Biopharm.
Volume: 87
Pages: 142-151
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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[Journal Article] Influence of dose and animal species on accelerated blood clearance of PEGylated liposomal doxorubicin.2014
Author(s)
Suzuki, T., Ichihara, M., Hyodo, K., Yamamoto, E., Ishida, T., Kiwada, H., Kikuchi, H., Ishihara, H.
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Journal Title
Int. J. Pharm
Volume: 476
Pages: 205-212
DOI
Peer Reviewed
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