2014 Fiscal Year Annual Research Report
フッ化ピリミジン系抗癌剤による薬物相互作用回避のための処方設計支援システムの構築
Project/Area Number |
24390038
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
澤田 康文 東京大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (80114502)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀 里子 東京大学, 情報学環, 准教授 (70313145)
佐藤 宏樹 東京大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (80451855)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 薬物相互作用 / フッ化ピリミジン系抗癌薬 / 薬物代謝酵素 / フェニトイン / ワルファリン |
Outline of Annual Research Achievements |
《1》我々が持つ医療現場とのネットワークを介した相互作用症例収集により、2014 年度末までに、フェニトインとフッ化ピリミジン系抗癌薬との相互作用を計 13 症例、ワルファリンとフッ化ピリミジン系抗癌薬との相互作用を計 43 症例、収集できた。多くの症例が収集されたことは、本相互作用の医療現場における重要性を示唆するものである。 《2》前年度までに構築したフェニトインに関する相互作用モデルと同様に、ワルファリンとフッ化ピリミジン系抗癌薬との相互作用による INR 推移を表現するモデルを構築した。 《3》1.で収集したワルファリンの相互作用症例のデータは、構築したモデルにより概ね良好に表現できた。 《4》ヒト肝癌由来 HepaRG 細胞を用いた代謝実験において、フッ化ピリミジン系抗癌薬の長期曝露により、薬物代謝酵素(CYP2C9)の活性が低下するメカニズムとして、マイクロアレイ解析により、5-フルオロウラシルが CYPs の発現調節を担う転写因子に影響を及ぼしている可能性が示唆された。 《5》上記のマイクロアレイ解析において、5-フルオロウラシルは CYP2C9 以外の CYPs のほか、薬物解毒機構関連分子である GST、SULT、UGT、ABC transporter、SLC transporter 等の mRNA 発現量も減少させたことから、フェニトインやワルファリン以外の薬物とも相互作用を起こす可能性が示唆された。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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