2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24390077
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
横田 義史 福井大学, 医学部, 教授 (50222386)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒岡 尚徳 福井大学, 医学部, 准教授 (00293879)
森 健太郎 福井大学, 医学部, 助教 (50397296)
美谷島 杏子 福井大学, 医学部, 特命助教 (30552020)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 消化管 / 上皮細胞 / 運命決定 / Id2 / 転写因子 / 遺伝子ネットワーク / 転写調節因子 |
Research Abstract |
●網羅的遺伝子発現解析の結果の検討を継続し、Id2欠損マウス胎児小腸上皮細胞は一部の小腸上皮特異的遺伝子の発現が低下する一方で、胃上皮特異的な一部の遺伝子発現が亢進亢進していることが明らかになった。 ●小腸上皮細胞特異的なIrx5トランスジェニックマウス(vil-Irx5)に加え、小腸上皮細胞特異的なIrx3トランスジェニックマウス(vil-Irx3)の作出を行い、現在遺伝子導入が確認された個体の解析を行っている。 ●Id2によるIrx3とIrx5の転写調節領域を同定するため、UCSCゲノムブラウザをはじめとする各種データベースを用いてIrx3-Irx5遺伝子座間(約0.55Mbp)及びその近傍の配列中に生物種種間で保存されている領域を検討し、約100カ所の候補領域が検出された。また、エピジェネティック解析データベースを用いた胎仔胃と小腸におけるクロマチン構造の比較により、Irx3とIrx5遺伝子座間で小腸特異的に活性化している領域を検出した。現在、レポーターアッセイ用DNAの作製し、初代胎仔胃および小腸上皮培養を用いて組織特異的な発現制御領域の同定を進めている。 ●代表的な腸腫瘍モデルマウスであるApc△716マウスにおいてさらに転写調節因子ld2を欠損させると、回腸に形成される腫瘍の数が1/5に減少するが、Apc△716マウスの腫瘍上皮細胞における増殖能とアポトーシスの割合にはld2欠損による影響は認められなかった。以上より、Id2はApc△716マウスの回腸腫瘍のexpansionの過程より、腫瘍形成のinitiationの段階に重要であることが示唆された。さらに回腸の腫瘍形成におけるId2依存的な因子を網羅的に探索するため、Apc:Id2複合変異マウスと Apc△716マウスの正常の腸陰窩を分離し、それを用いてDNAマイクロアレイを行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おもだった検討項目を順調にこなし、研究が進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
Irxトランスジェニックマウスの腸管の解析、Id2を中心とした胎児腸管上皮細胞における遺伝子発現ネットワークの解明に向け、昨年度の研究成果をさらに発展させる。Apc変異マウスにおけるId2の関与についても穎粒遺伝子の解析を継続する。
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Research Products
(6 results)