2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24390096
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山田 泰広 京都大学, iPS細胞研究所, 教授 (70313872)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 分化 / 癌 / エピジェネティクス |
Research Abstract |
ips/ES細胞は、遺伝子配列異常を持たないにも関わらず、自己複製能を有し、癌細胞に類似した特徴を持つ。このことは、細胞の分化状態制御により、細胞に無限の増殖能を付与しうることを示唆している。本研究では、細胞リプログラミング技術を用いて、細胞の分化状態の維持機構の破綻に続発する発癌モデルを構築し、その発癌メカニズムを解析することで、リプログラミングに関連した発癌やips細胞からの発癌を理解することを目的とする。細胞分化維持機構の破綻による発癌を示し、その発癌メカニズムを解明することにより、細胞リプログラミングによる発癌という疾患原理を確立し、新たな癌治療法開発への応用を目指す。 ドキシサイクリン存在下で全身に初期化因子(Oct3/4, Sox2, Klf4, Myc)を発現誘導可能なマウスを作製した。マウスにドキシサイクリンを飲水投与することにより、一過性に初期化因子を発現させると、分化細胞のアイデンティティーが消失し、引き続いて異常な細胞増殖活性が誘導されることを見いだした。一過性初期化因子の発現による腫瘍は、組織学的検索により、小児芽腫に類似することを明らかにした。 さらに、一過性初期化因子の発現による腫瘍における網羅的遺伝子発現解析を行い、腫瘍では、ES細胞の多能性維持に関わる転写因子群が活性化していることが明らかになった。多能性幹細胞に類似した転写状態を有することが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り一過性初期化因子の発現による発癌モデルの作製を終えた。腫瘍組織の網羅的遺伝子解析も終了している。
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Strategy for Future Research Activity |
一過性初期化因子の発現による腫瘍のエピゲノム解析を行う。特にDNAメチル化に着目し、次世代シークエンサーを用いた網羅的DNAメチル化解析を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次世代シークエンサー試薬や、ES細胞培養関連試薬購入、マウス作製、マウス維持に使用する予定である。
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Research Products
(6 results)