2014 Fiscal Year Annual Research Report
マラリア原虫スポロゾイトの蚊唾液腺侵入を担う分子群の解析
Project/Area Number |
24390101
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
鳥居 本美 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 教授 (20164072)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石野 智子 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 准教授 (40402680)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 寄生虫 / マラリア / 細胞侵入 / 感染動態 / スポロゾイト |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、これまで全く研究がなされていなかったマラリア原虫スポロゾイトのロプトリーに局在する分子を標的として、マラリア原虫の蚊唾液腺侵入におけるロプトリー分子の機能を明らかにすることを目的に実施した。我々がこれまでにスポロゾイトを材料として網羅的探索により選択したロプトリー局在候補分子について、ネズミマラリア原虫(Plasmodium berghei)を用いて、スポロゾイトによる蚊の唾液腺侵入の分子機構の解明を試みた。昨年までに実施したRON2、RON3、RON4、RON5、RAMAに加えて、本年度はロプトリーに局在する別の2分子について解析を行った。 選定した2つの候補タンパク質の機能解析を行う為に、各分子の遺伝子プロモーター領域をメロゾイトでは発現するがスポロゾイトでは欠損するMSPx遺伝子のプロモーター領域と置換した遺伝子改変原虫を作製した。遺伝子改変原虫のプロモーター領域にc-mycエピトープを融合させ、標的分子がスポロゾイト特異的に発現抑制されていることをウエスタンブロッティング法により確認した。作製した遺伝子発現抑制原虫と野生型の表現型とを比較し、標的タンパク質がスポロゾイトの蚊唾液腺への侵入にどの程度に関与するかについての評価を行った。遺伝子改変原虫またはコントロール原虫をマウスに接種した後に、媒介蚊(A. stephensi)に吸血させ、20℃で24日間飼育した後に、中腸、体液、唾液腺を採取し、それぞれの部位のスポロゾイト数を算定し、スポロゾイト期特異的発現抑制原虫とコントロール原虫におけるスポロゾイトの分布の差異を検討した。その結果、遺伝子発現抑制原虫では唾液腺への侵入が著しく抑制されることが示され、解析を行った2つのロプトリータンパク質がスポロゾイトの蚊唾液腺侵入に重要な役割を果たすことが明らかになった。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)