2016 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the pathogenic reinforcement action of enterohemorrhagic Escherichia coli produced SubAB
Project/Area Number |
24390104
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
野田 公俊 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60164703)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 健 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70312840)
八尋 錦之助 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80345024)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 腸管出血性大腸菌 / SubAB / 志賀毒素 / 一酸化窒素 / 酸化ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究において、 1)腸管出血性大腸菌(EHEC)が産生する新たな毒素Subtilase cytotoxin (SubAB)が、小胞体中に存在するシャペロン蛋白質BiPを分解し、小胞体ストレスセンサー蛋白質PERKを介して、細胞障害性を誘導する過程で、新たな宿主応答反応として、ストレスグラニュール(SG) を形成することを明らかにした。細菌毒素が、SG を誘導する初めての報告である。本形成機構は、PKCdeltaとPKD1がSubABの SG 形成に関与していることが明らかとなった。 2)一酸化窒素NOにより、腸管出血性大腸菌の主要病原因子である志賀毒素の発現が亢進することを見出した。腸管出血性大腸菌は2種類のNO還元酵素(完全型、欠損型)を持ち、この還元酵素の違いがNOによる志賀毒素産生亢進を制御するファクターであることを明らかにし、報告した。 3)LEE-negativeとLEE-positive 腸管出血性大腸菌の酸化ストレスに対する遺伝子変化をマイクロアレイ解析し、LEE-negative な菌は毒素の制御機構がLEE-positive な菌と全く異なっていることが分かった。 4)過酸化水素処理による腸管出血性大腸菌からの志賀毒素の産生亢進に、PNPases が関与していることが、マイクロアレイの解析結果から明らかになった。この解析結果を基に、PNPase の毒素産生制御メカニズムを明らかにすることで、新たな治療薬の開発に繋がると期待される。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)