2014 Fiscal Year Annual Research Report
C型肝炎ウイルス粒子形成におけるゲノムパッケージングの分子機構
Project/Area Number |
24390111
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
鈴木 哲朗 浜松医科大学, 医学部, 教授 (00250184)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 亮介 国立感染症研究所, ウイルス第二部, 研究員 (50342902)
伊藤 昌彦 浜松医科大学, 医学部, 助教 (50385423)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | C型肝炎ウイルス / 複製 / 粒子形成 / パッケージング |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までに、C型肝炎ウイルス(HCV)ゲノムの粒子へのパッケージングに重要なRNA cis-acting elementとしてゲノム3’末端側約200塩基長の非翻訳領域 (3’UTR) を同定した。本年度は、ゲノムパッケージングに関与する粒子構造タンパク質領域の解析を行った。 キャプシドタンパク質であるCoreには3カ所の塩基性アミノ酸クラスター; aa 6-13 (CL1), 39-43 (CL2), 59-70 (CL3)が存在する。各クラスターのリジンまたはアルギニンをそれぞれアラニンに置換した変異HCVゲノムを作製し細胞に導入して、ウイルス産生能が保持されるかを調べた。その結果、CL2、CL3変異ではウイルス産生能は完全に消失するのに対し、CL1変異ではウイルス産生能は維持されることが示された。 次に、CL2, CL3がゲノムパッケージングに重要であるかを明らかにするためトランスパッケージング (HCVtcp) 解析を行った。CL2またはCL3変異を持つCoreの場合、HCVtcpは全く産生されなかった。さらに、CL2、CL3変異がCore―HCV RNA結合能に影響するかを検証するため、試験管内で合成、精製した変異型また野生型Coreについて3’UTR RNA との結合効率をAlphaScreenで解析した。その結果、CL2またはCL3変異Coreは野生型Coreと同等のRNA結合能を有することが示された。CL1/CL2/CL3とも変異させた場合、RNAとの結合は顕著に低下した。 以上の結果より、HCV Coreの塩基性アミノ酸クラスターはHCV RNAとの結合、粒子産生に重要であることが示され、CL2及びCL3はCore-RNA結合後の過程(例えばキャプシドアセンブリー)にも関与する可能性が示唆された。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Involvement of hepatitis C virus NS5A hyperphosphorylation mediated by casein kinase I-α in infectious virus production.2014
Author(s)
Masaki T, Matsunaga S, Takahashi H, Nakashima K, Kimura Y, Ito M, Matsuda M, Murayama A, Kato T, Hirano H, Endo Y, Lemon SM, Wakita T, Sawasaki T, Suzuki T.
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Journal Title
J Virol.
Volume: 88
Pages: 7541-7555
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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