2013 Fiscal Year Annual Research Report
OX40とILー7による記憶T細胞恒常性維持機構の解明
Project/Area Number |
24390118
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
石井 直人 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60291267)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宗 孝紀 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60294964)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | T細胞 / Th17 |
Research Abstract |
ナイーブT(以下TN)細胞の恒常性維持増殖は、その速さにより「遅い増殖」および「速い増殖」の二つに分類され、速い増殖を経たTN細胞はエフェクターT(以下TE)/エフェクター記憶T(以下TEM)細胞へと分化する。しかし、TEM細胞の恒常性維持増殖については詳細な解析が行われていなかった。そこで本研究では、CD4陽性TEM細胞の恒常性維持増殖の動態と免疫学的役割について解析を行った。その結果、TN細胞のそれと同様に、CD4陽性TEM細胞の恒常性維持増殖が速い増殖と遅い増殖の2つに分類されることが明らかになった。また、速い増殖がT細胞共刺激分子であるOX40のシグナルに依存するのに対して、遅い増殖にはIL-7シグナルが必要であることが分かった。さらに、OX40シグナルとIL-7シグナルの両方を阻害したところTEM細胞の恒常性維持増殖が完全に抑制されたことから、CD4陽性TEM細胞の恒常性維持増殖にはOX40とIL-7両方のシグナルが必須であることが示された。また、MHCクラスII欠損マウスをレシピエントに用いて同様の実験を行ったところ、OX40シグナルの有無とは関係なく速い増殖が全く観察されなくなった。したがって、OX40シグナル依存的な速い増殖とIL-7依存的な遅い増殖では、抗原刺激への依存性が異なることが示された。また速い増殖を示す集団において、有意にヘルパーTh17型(以下Th17)細胞の増加を認めることから、速い恒常性細胞維持増殖がTh17細胞の産生あるいは増殖に重要であることが示唆された。以上より、CD4陽性TEM細胞の恒常性維持増殖にOX40とIL-7が相乗的に作用することにより、CD4陽性TEM細胞数の維持とサイトカイン産生機能に重要な役割を有することが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究内容をJ ImmunolおよびNat Immunolに発表し、さらに上述報告書の研究成果も現在投稿中である。したがって、研究進捗は順調であると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
順調に進捗しているので、現在の方向性を維持する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度使用額は、今年度の研究を効率的に推進したことに伴い発生した未使用額である。 平成26年度請求額とあわせ、平成26年度の研究遂行に使用する予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Y-chromosome-linked B- and NK-cell deficiency in mice.2013
Author(s)
Sun S-L, Horino S, Itoh-Nakadai A, Kawabe T, Asao A, Takahashi T, So T, Funayama R, Kondo M, Saitsu H, Matumoto N, Nakayama K, and Ishii N
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Journal Title
J Immunol
Volume: 190
Pages: 6209-6220
DOI
Peer Reviewed