2013 Fiscal Year Annual Research Report
タブレット端末を用いたユビキタス地域在宅医療・介護連携システムの構築
Project/Area Number |
24390127
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
笹山 哲 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90215749)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野本 愼一 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00172825)
内海 桃絵 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40585973)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 地域医療学 / 医療情報学 / 在宅医療 / 情報共有 |
Research Abstract |
1. システムの構築:クラウドサーバと延べ15名の療養者宅および協力病院・診療所、訪問看護ステーション、処方薬局等の各事業 所間をインターネットで接続した。 2. システムの試験運営:京都府薬剤師会、京都府医師会等の協力もいただき、30台のタブレット端末(iPad)を用意し、一期間に 合計30名の療養者および医療・介護職にタブレット端末を利用してもらった。試験運用期間はおよそ5カ月前後と、前年度の2 倍程度の期間を確保できるように実施した。 3. システムの評価・課題抽出:以下の各項目について、問題点の抽出・評価、アンケート調査を行った。 ・ソフトウェア:高齢の療養者にもよりわかりやすい画面設計、画面フロー等の開発・改良について検討を行った。画面構成に変 更を加え、療養者・家族-医療・介護職間、医療・介護職-医療・介護職間のコミュニケーションの推移が見やすくなるよう、タ イムライン形式の表示を行うこととする等、画面設計、画面フロー、付加機能等の開発・改良について検討を行った。訪問薬剤師 用の専門入力画面のさらなる検討を行った。 ・人的連携:療養者・家族-医療・介護職間、医療・介護職-医療・介護職間の連携の仕方等の運用上の課題・改善点についてさ らに検討を重ねた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
協力機関所有分も含めて、タブレット端末の台数を増やしてシステムの拡大を行ったことにより、システム運用がおおむね順調に進行した。 システム運用ログやアンケート調査等のデータ分析も計画のとおりに実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
1. システムの運営:前年度と同様の方式により、2年度分の改良を施したシステムの運用を続けて、システムの有効性の評価と残さ れた改良点の抽出のためのデータ収集を行う。 2. システムの評価・課題抽出:3年間に収集されたデータを元に、システムの有効性の最終評価を行うとともに、残された改良点を 抽出してシステムの実用性について検証する。 ・ソフトウェア:高齢の療養者にもよりわかりやすい両面設計、両面フロー等の開発・改良について最終的な検討を行う。日報およ び月報の作成・印刷機能の完成度をより向上させるとともに、画面設計、画面フロー、付加機能等の開発・改良について最終的な 検討を行う。 ・人的連携:療養者・家族-医療・介護職間、医療・介護職-医療・介護職間の連携の仕方等の運用上の実用性・課題・改善点につ いて最終的な検討する。 3. 成果報告:システムの評価・実用性・課題抽出の結果を取りまとめ、成果の発表を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
ソフトウェアの改良の一部を外注する予定であるが、業者の選定および打合せ作業に時間がかかったため「次年度使用額」となった。 研究の進捗状況はおおむね良好となってきており、既に業者の選定および打合せは終了しているので、翌年度分として請求した研究費と合わせて使用する予定である。
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Research Products
(3 results)