2014 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者による医療の選択と意思決定を支える体制の構築に関する研究
Project/Area Number |
24390135
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
高橋 龍太郎 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 副所長 (20150881)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
会田 薫子 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (40507810)
鶴若 麻理 聖路加国際大学, 看護学部, 准教授 (90386665)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | アドバンスケアプラニング / 終末期医療 / 患者主体 / 意思決定 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度、地域診療所通院患者を対象に、終末期医療の希望に関する事前の記述支援に関する研究を行った。参加者86名は、終末期医療の希望を書く研究への参加の意思表示があり、ノートの説明を受け、受領したにも関わらず、31.4%が終末期の希望を「全く書かなかった」と回答した。希望の記述支援には書式の提示のみでは限界があることが示唆された。 そこで、今年度は、ライフデザインノート研究参加者からインタビュー調査参加者を募集して、ライフデザインノート記述に至るプロセスについて明らかにすることとした。 インタビュー参加者は36名(男性15名、女性21名、平均年齢73.1歳)で、希望に応じて個別インタビュー(17名)とフォーカスグループインタビュー(19名、4グループ)を行った。全て逐語録を作成し、現在はフォーカスグループを中心に分析中である。 インタビューの語りから、終末期の希望の記述が促進、または阻害される要因として、希望を事前に記述する必要性の認識、人生の終末期において起こりうる状態の具体的な理解、自律的な選択を重視する欲求、希望を文章化することへの抵抗感が見出された。 さらに、研究参加者に共通していたのは、自らの意思の明確化や自己決定への希求より、家族への配慮を強調した点である。自らの希望が、家族の希望と切り離されておらず、家族の希望に合わせることが自分の希望と語られた。それまでの人生において、自己主張より、集団内の調和を優先させて意思決定してきた人が多い世代において、希望の明示自体が困難な作業であることが示唆された。終末期医療の希望を事前に伝達する作業には、高齢者本人のそれまでの生き方や、伝えられる人とのそれまでの関係性のあり方が影響する可能性が考えられた。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(33 results)
-
-
[Journal Article] What Has Become More Acceptable? Continuity and Changes in Older Adults’ Attitudes toward End-of-Life Care in Japan2015
Author(s)
Shimada, C., Nakazato, K., Arai, K., Ishizaki, T., Aita, K., Shimizu, T., Inamatsu, T., Matsushita, S., Takahashi, R
-
Journal Title
Geriatrics & Gerontology International
Volume: in press
Pages: in press
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-