2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24390137
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
粕谷 善俊 千葉大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (70221877)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須藤 龍彦 (独)理化学研究所, 化合物ライブラリー評価研究チーム, 専任研究員 (30260227)
杉山 文博 筑波大学, 人間総合科学研究科, 准教授 (90226481)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 炎症 / 肺疾患 / p38 / 遺伝子改変マウス / 幹・前駆細胞 |
Research Abstract |
1)炎症性肺疾患誘導モデルマウスの作出 TRE-MKK6-c.a./tTS//SP-C-rtTA/triple TGマウス:誘導型時空間依存的p38活性型マウス(テトラサイクリン誘導体であるドキシサイクリン(Dox)を与えることで肺胞内のp38活性化を促す)の作出に向けて、引き続き計画を進めていきたい。本tripleマウスを作出するために必要なTRE-MKK6-c.a./tTS/double TGマウスが、当初、1lineしか得られず、そのtransgeneの導入コピー数も低いものであったが、平成24年度内に、3-30コピーの範囲で、6lineを作出するとともに、レポーター遺伝子をβ-galからDsRedに置き換えた個体も2-24コピーの範囲で5line作出した。 また、すでに作出している構成的肺胞内p38上昇/低下マウスを、間質性肺炎および肺気腫誘導モデルに供し、その発症関与分子メカニズムを詳細に検討した。 2)肺内幹・前駆細胞(PSPC)による炎症性傷害肺治療効果 平成24年度までの検討から、肺を酵素消化することにより得た初代培養細胞群(mix culture)から回収したPSPCをFACSおよび免疫染色により解析したところ、PSPCの95%強がAECIIのマーカーとされるSP-CP^<pos>であることを確認するとともに、長期培養により、そのほぼ全てがSP-Cの抗原性を失うとともにAECIのマーカーであるgp36^<pos>となることを観察したが、いくつかの細胞特性から、肺内の構成的なAECIIとは異なるcell populationと思われた(第52回呼吸器学会学術講演会-2012年4月神戸にて発表)。また、PSPCの一部は、肺内幹細胞として認知される、SP-C^<pos>/CC10^<pos>もしくはSP-C^<pos>/Sca1^<pos>であった。このPSPC細胞群を、LMDEC(Lung Mix culture-Derived Epithelial Cell)と名付け、傷害肺へ移植したLMDECが肺内へ生着するとともに、Bleo誘導性肺線維症を改善することを見出した(第86回薬理学会年会-2013年3月福岡にて発表/論文準備中)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該年度計画に準じて、各テーマの設定目標をクリアしている。また、幹.前駆細胞のテーマに関しては、予想以上に進展が見られ、現在、2件の特許申請を計画している。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の設定目標に沿って、さらに推進していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究費の大半は、物品購入費に充て、一部を研究成果の発表にかかる学会参加旅費、論文掲載費等に充てる。
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Research Products
(15 results)