2012 Fiscal Year Annual Research Report
胎児プログラミングのエピゲノミクスを中心としたオミックス解析による探索的研究
Project/Area Number |
24390144
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
前川 真人 浜松医科大学, 医学部, 教授 (20190291)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 裕司 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50262803)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | オミックス / エピゲノミクス / 胎児プログラミング / 予防医学 / 極低出生体重児 |
Research Abstract |
以下の2つの実験系の試料を対象として、エピゲノミクスを中心にオミックス解析を網羅的に解析していくことによって、妊娠時に形成される胎児プログラミングの実態、成長過程における変化を追跡検討することを計画した。 実験系1の対象は、既に糖負荷試験結果を含めて得られた表現型の特徴が判明している111人である。市中病院の出生記録データベースから、1980~1990年に極低出生体重児(出生時の体重が1500g未満)として生まれた628人の中で現在も生存している399人に手紙で本研究への参加を依頼した。その結果、98人が住所の変更などで手紙が届かないなどの理由で、最終的に被験者として111人から同意が得られた(年齢構成:19~30歳)。この保存検体を使用する計画であったが、学内工事中の事故により予期せぬ停電が発生し、保存試料が被害を受けてしまったため、解析ができなかった。 実験系2としては、前向きコホート研究を実施するための研究試料収集を計画した。すなわち、出生体重を含めた母胎側因子、胎児側因子を詳細に検討して、それぞれの個体で前向きに解析する。周産母子センターの協力を得て、アンケート調査票および計測結果の記載票を作成する。母体の身長、体重、血圧などを定期的に計測し、食習慣、喫煙習慣、飲酒週間についても調査する。試料としては、分娩時に胎盤、臍帯血を採取する。児の出生後は成長曲線を追跡しつつ、隔年で採血検査を行う。このうち、児の採血は諸般の事情から無理であることがわかった。別途、胎盤などの組織があることがわかったので、倫理委員会の承諾を得て、パイロットスタディとして開始することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初予定していた一つの柱である既存の保存検体を使用した実験は、学内工事中の事故により予期せぬ停電が発生し、保存試料が被害を受け解析ができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
学内の他グループに適当と考えられる保管試料があることが判明したため、倫理委員会の承認の元、その保管試料を使わせてもらって共同研究を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
前年度使用できなかった予算も含めて、保存検体を用いたオミックス解析に使用する。
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Research Products
(8 results)