2012 Fiscal Year Annual Research Report
生活習慣病の遺伝子リスクマーカーの信頼性に関する検証的疫学研究
Project/Area Number |
24390169
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
横田 充弘 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (50201851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松原 達昭 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (30209598)
成瀬 桂子 愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (30387576)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 前向きコホート / 地域住民 / 遺伝子 / 生活習慣病 / ゲノム疫学 / エピゲノム疫学 |
Research Abstract |
生活習慣病のコホート研究(北名古屋ゲノム疫学研究、KING study:NCT00262691) 愛知県北名古屋市(人口:約7万7千人)は癌、脳血管疾患、心臓病の3大死因の減少を1つの目標として生活習慣の改善に取り組んでいるが、これまでの取り組みに加え、心筋梗塞、2型糖尿病、高血圧症、肥満を含む生活習慣病の遺伝子リスク診断開発プロジェクトを行政側と愛知学院大学歯学部ゲノム情報応用診断学研究室及び名古屋大医学部循環器内科学研究室が合意し、オーダーメイド予防の推進に相互が協力・推進することとなった。本プロジェクトは市当局との間で合意され、平成17年から自治会長、民生委員、各自治会員等を対象とした「生活習慣病と遺伝子」に関する勉強会、討論会、講演会を20回以上実施し、本プロジェクトに対する住民の理解と協力を得るための活動を行っている。平成19年末までの住民検診時に書面で同意を得た約3,980名(50歳以上)の住民から、臨床情報、サンプル収集を得た。 行政及び検診担当者、地域住民、地域医療機関、研究者が一体となり積極的に参加するコホート研究モデルを構築し、その環境整備のための活動を展開している。 本研究では通常の住民健診検査項目に加えて、アディポネクチン、レジスチン等のアディポカイン、ホモシステイン、高感度CRP等の抗酸化・炎症マーカーの測定、さらには生活習慣病関連遺伝子多型の解析を実施している。 平成22年1月:第1回目、平成23年12月:第2回目の郵送によるアンケート調査を実施した。平成25年3月末、現在回答率は約78%。90%以上の回答率を目標として、市当局の協力を得て、電話アンケート調査、家庭訪問、再度郵送等の手段で調査をする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
満足すべき研究組織体制を構築したことによる。
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Strategy for Future Research Activity |
生活習慣病の疫学研究の目的は、危険因子の同定である。危険因子の同定は疾病の罹患予防に重要な役割を果たす。この目的のために、環境因子、遺伝因子、エピゲノム因子を総合的に解析し、疾病の罹患予防に貢献する方向で研究を推進する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
計画1)追跡調査、計画2)GWASに関連した疾患感受性遺伝子座の同定、計画3)エピジェネティック疫学基盤の構築、計画4)遺伝子リスクマーカーの予知・予防に向けた検証 24年度の研究費と25年度の研究費を合わせて物品(試薬400万円)を購入する為、24年度学術助成基金助成金を残しました。
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