2014 Fiscal Year Annual Research Report
慢性閉塞性肺疾患と冠動脈動脈硬化の共通リスク要因に関する国際比較研究
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24390174
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
宮本 恵宏 独立行政法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (10312224)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡村 智教 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (00324567)
中野 恭幸 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (00362377)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 疫学 / 国際比較研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Disease: COPD)は世界全体では死因の4位であり、米国では全死因の5.7%を占め、 2008 年から脳卒中を追い越して、死亡原因第三位になった。日本では中高年の喫煙率が高く、超高齢化社会を迎え急速に患者数が増加することが予測されている。しかしながら、不思議なことに2009 年の統計でCOPD は日本の全死因の1.3%であり、全死因の10 位を占めるにすぎない。 本研究の目的は、日本の都市住民コホート研究である吹田研究と米国の大規模循環器疾患コホート研究であるMESA(Multi-Ethnic Study of Atherosclerosis)で、共通のプロトコールの元にCOPD の成因を比較することで、COPD と冠動脈疾患の共通リスク因子があるかどうかを明らかにすることである。 そこで、米国ピッツバーグ大学公衆衛生学教室との研究ミーティングを日本および米国で各々1回、Web会議を10回行い、日本でのfull lung CT scan および冠動脈石灰化スコア測定のために、被曝量を必要最小限にする方法を検討し、日米で比較可能な標準化された撮影条件を決定した。次いで、厳密にCOPD を診断するため、既にMESA Lung Study II で行われているpost-bronchodilator spirometry について、MESA Lung Study II チームが検査の講習を日本で実施する準備をおこなった。これで、日米で呼吸機能検査結果を比較できるようになる。また、日米の測定値の精度管理を担保するため血液検体を米国ピッツバーグ大学で測定できる体制を構築した。また、日米の測定値の精度管理を担保するため血液検体を米国ピッツバーグ大学で測定できる体制を構築した。昨年度はMESA Lung Studyのプロトコールの日本語化を行い、倫理委員会での承認を得た。さらに、呼吸機能検査の手順の日本語化、質問票、説明同意文書の日本語化を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
日米間で契約締結、質問票の妥当性の検討、為替変動に伴う費用変化の対応に時間がかかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は対象者のリクルートと調査の実施と解析をおこなう。日米間の為替変動に伴う費用の増大とリクルートの実施可能性を考慮し、対象者を100名に変更する。
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Causes of Carryover |
対象者のリクルート開始が遅れたため、昨年度の使用額約370万円を次年度に持ち越した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
1.国立循環器病研究センターが実施してきた吹田コホート研究から50 歳から74 歳の男性喫煙者(過去に喫煙歴があるものを含む)100 名を選出し、研究参加の説明と同意取得を行う。 2.研究参加者に呼吸機能検査、胸部CT 検査(full lung CT scan、冠動脈石 灰化スコア算出)、研究採血、問診を行う。 3.full lung CT scan の画像データと血清を米国ピッツバーグ大学に送付し、MESA Lung Study と共通したプロトコールでCOPD の画像解析、血中イソフラボン濃度、血中n-3 系脂肪酸濃度を測定する。 4.冠動脈石灰化スコアの算出をMESA と同じプロトコールで国立循環器病研究センターの放射線診療部で行う。
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