2014 Fiscal Year Annual Research Report
心筋リモデリングにおけるナチュラルキラーT細胞による炎症制御機構の解明と治療応用
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24390192
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
筒井 裕之 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70264017)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
絹川 真太郎 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60399871)
石森 直樹 北海道大学, 大学病院, 准教授 (70399848)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 心不全 / 心筋リモデリング / 慢性炎症 / ナチュラルキラーT細胞 / Th1/Th2バランス |
Outline of Annual Research Achievements |
心不全の病態基盤は、心筋細胞肥大・細胞死や間質線維化からなる心筋リモデリングであるが、その形成・進展には心筋組織における慢性炎症や酸化ストレスが関与する。ナチュラルキラーT(NKT)細胞は、TNF-αやIFN-γなどの炎症惹起性Th1サイトカインとIL-10やIL-4などの炎症抑制性Th2サイトカインのTh1/Th2バランスを調節し、生体において炎症を制御するという極めて重要な役割を担っている。本研究の目的は、NKT細胞の機能低下に起因する炎症制御機構の破綻が、心筋炎症を遷延化・慢性化させ、心筋リモデリング・心不全の形成・進展に関与するという仮説を検証するとともに、NKT細胞の活性化による心筋組織における炎症制御という独自のパラダイムに基づく新たな心筋リモデリング・心不全の予防・治療法の開発を目指すものである。 本年度は、慢性炎症を制御し、心筋リモデリングの進展を抑制するための効率的なNKT細胞活性化方法に関する検討を行った。アフェレーシスでヒト末梢血単核球を採取し、IFN-γ・IL-2存在下で樹状細胞に分化誘導させてα-GalCerを添加した細胞製品が、生体内で安定してNKT細胞を活性化することを確認した。また、本細胞製品の臨床応用を想定して、生体(マウス)に反復投与した際の影響について確認するとともに、表面抗原を中心に細胞製品の特性解析を行ない、ヒトNKT細胞を安定して効率的に活性化することのできる、α-GalCerをパルスした樹状細胞の製造方法を確立した。 以上より、α-GalCerをパルスした樹状細胞は心筋リモデリングおよび心不全に対する新たな治療法として期待でき、現在First-in-Human試験に向け準備を進めているところである。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article] renin receptors in the skeletal muscle is involved in the development of insulin resistance associated with post-infarct heart failure in mice2014
Author(s)
Fukushima A, Kinugawa S, Takada S, Matsushima S, Sobirin MA, Ono T, Takahashi M, Suga T, Homma T, Masaki Y, Furihata T, Kadoguchi T, Yokota T, Okita K, Tsutsui H
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Journal Title
Am J Physiol Endocrinol Metab
Volume: 307
Pages: E503-514
Peer Reviewed
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[Journal Article] Intramyocellular lipid is increased in the skeletal muscle of patients with dilated cardiomyopathy with lowered exercise capacity2014
Author(s)
Hirabayashi K, Kinugawa S, Yokota T, Takada S, Fukushima A, Suga T, Takahashi M, Ono T, Morita N, Omokawa M, Harada K, Oyama-Manabe N, Shirato H, Matsushima S, Okita K, Tsutsui H
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Journal Title
Int J Cardiol
Volume: 176
Pages: 1110-2
Peer Reviewed
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[Presentation] HFpEFの疫学2014
Author(s)
筒井裕之
Organizer
第37回日本高血圧学会総会
Place of Presentation
パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)
Year and Date
2014-10-17 – 2014-10-17
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