2013 Fiscal Year Annual Research Report
心臓拡張機能制御の解明および生体内拡張機能可視化の確立
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24390201
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
牧野 伸司 慶應義塾大学, 医学部, 特任准教授 (20306707)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岸 敬幸 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (40255500)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 拡張不全 / タイチン / 小型魚類変異体 |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢者心不全の40%は、心収縮力が保たれているにもかかわらず心不全を発症する。これは拡張機能障害に基づくことから、拡張不全と呼ばれており、予後を改善する効果的な治療方法は大規模臨床研究でも現在まで報告されていない。駆出率が低下した収縮不全でも、予後を規定している重要な要素の1つが拡張機能で、収縮不全の発症前段階には拡張不全は必発である。拡張不全は、発症の原因病態解明がなされていないため、創薬目標が明確になっていない。我々はDNA点変異を誘発するアルキル化剤を用いたメダカ変異体スクリーニングから、心臓拡張機能異常を示す突然変異体 (Non-Spring Heart: nsh) を樹立した。ポジショナルクローニング法により、nsh変異体はTitin遺伝子に点変異があることを発見した。変異部位は筋特異的ユビキチンリガーゼであるMuscle Ring Finger 結合部位であった。nsh変異体ではTTNとMURF結合増強により、柔軟なTTN isoformのユビキチン化による分解で、固いTTN isoformへの変化が拡張不全の原因になることが解明された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ヘテロ変異体とヘテロ変異体の掛け合わせにより、安定的に拡張不全の表現型を示すホモ変異体動物が得られている。拡張不全変異体を示す動物では、100%の確率でタイチンの点変異が認められている。変異体メダカにおいてMURFの細胞内での局在の変化が認められている。以上の所見は安定しているが、論文投稿後の追加実験に時間がかかり、現在再投稿準備中である。
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Strategy for Future Research Activity |
論文再投稿のために、論文を書き換えて英文誌に再投稿する。査読者に要求された追加実験を行う。
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Causes of Carryover |
平成26年8月、拡張不全変異体メダカの繁殖が水槽ポンプの不調による水質変化により困難になった。同月に水槽ポンプの調節と水質改善のためにバクテリアを水系に加えて対応したが、変異体メダカが産卵不能となってしまった。実験に必要な個体数確保のために、オス変異体メダカと野生型メスメダカとの交配による再繁殖に6か月の期間を要したため、未使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
細胞培養、抗体、試薬購入費、論文別冊費などの消耗品費、論文発表等の旅費、英文校正や英文投稿料などその他費用に使用する予定である。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article] Endothelin-1 induces myofibrillar disarray and contractile vector variability in hypertrophic cardiomyopathy-induced pluripotent stem cell-derived cardiomyocytes.2014
Author(s)
Tanaka A, Yuasa S, Mearini G, Egashira T, Seki T, Kodaira M, Kusumoto D, Kuroda Y, Okata S, Suzuki T, Inohara T, Arimura T, Makino S, Kimura K, Kimura A, Furukawa T, Carrier L, Node K, Fukuda K
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Journal Title
J Am Heart Assoc.
Volume: 3
Pages: 1-25
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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