2014 Fiscal Year Annual Research Report
ADCC活性に基づく肺癌・中皮腫の抗体療法開発と免疫学的バイオマーカー探索
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24390210
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
西岡 安彦 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (70274199)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 幸成 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00571811)
柿内 聡司 徳島大学, 大学病院, 講師 (50380100)
後東 久嗣 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (00437641)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 抗体療法 / ADCC / ポドプラニン / 悪性胸膜中皮腫 / 肺癌 / 免疫療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
SCIDマウスにおけるヒト悪性胸膜中皮腫細胞の同所移植モデルを用いて、抗ポドプラニン抗体NZ-1およびヒトキメラ抗体NZ-8による抗腫瘍効果の追加検討を行った。それぞれの抗体治療は抗癌剤であるペメトレキセドとの併用により抗腫瘍効果の増強が認められ、抗がん剤との併用治療が有用であることが示唆された。一方、悪性胸膜中皮腫細胞をin vitroで、抗癌剤存在下に培養すると、ポドプラニン発現が一過性に低下することを見出した。この現象は、抗癌剤と抗ポドプラニン抗体の併用療法を行う際には、その投与スケジュールに工夫が必要であることを示唆している。さらに新たなヒトキメラ抗ポドプラニン抗体であるNZ-12を作成し、抗腫瘍効果を検討した。その結果、NZ-12は従来のヒトキメラ抗体NZ-8に比較して、明らかに高い抗体依存性細胞障害活性(ADCC)および補体依存性細胞障害活性を示し、同所移植モデルにおける抗腫瘍効果も高いことを確認した。以上から、臨床応用に向けた抗体として新たにNZ-12を用いた検討を進めている。 また抗体による抗腫瘍効果に関連するエフェクター細胞の遊走因子の同定を試みた。NZ-1投与下の腫瘍組織とコントロール抗体投与下の腫瘍組織によるマイクロアレイ解析から、エフェクター細胞の遊走に関連すると考えられるいくつかの分子を同定した。その分子群の中には、血球系細胞の遊走に関与する分子であるS100A8あるいはS100A9が存在した。我々の用いている抗ポドプラニン抗体のエフェクター細胞はNK細胞であり、S100A8あるいはS100A9のNK細胞に及ぼす作用について検討を進めている。NK細胞によるADCCを介した抗腫瘍効果にこれらの分子の関与が証明されれば、遊走因子を応用した効果的な抗体治療法の開発につながる可能性があると思われる。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(16 results)
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[Presentation] ヒト小細胞肺癌骨転移に対するRANKL標的治療におけるIGF-1の関与2014
Author(s)
山子泰斗, 後東久嗣, 三橋惇志, 倉本卓哉, 田畑祥, 西條敦郎, 柿内聡司, 埴淵昌毅, 小川博久, 上原久典, 西岡安彦
Organizer
第23回日本がん転移学会学術集会
Place of Presentation
金沢市文化ホール(石川県金沢市)
Year and Date
2014-07-10
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[Presentation] The role of fibrocytes in the resistance to anti-angiogenic therapy in malignant pleural mesothelioma and lung cancer2014
Author(s)
Hisatsugu Goto, Atsushi Mitsuhashi, Atsuro Saijo, Trung The Van, Yoshinori Aono, Hirohisa Ogawa, Soji Kakiuchi, Masaki Hanibuchi, Seiji Yano, Keisuke Izumi, Yasuhiko Nishioka
Organizer
ATS 2014 International Conference
Place of Presentation
San Diego Convention Center (U.S.A.)
Year and Date
2014-05-21
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