2014 Fiscal Year Annual Research Report
低分子化合物を用いたエクソンスキッピング誘導によるジストロフィン発現法の確立
Project/Area Number |
24390267
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
松尾 雅文 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (10157266)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 遺伝子 / ゲノム / 核酸 / 脳神経疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究者らが提唱した「AO(アンチセンスオリゴヌクレオチド)を用いてジストロフィン遺伝子のスプライシング時にエクソンスキッピングを誘導して、ジストロフィンを発現させるDuchenne型筋ジストロフィー(DMD)の治療法」は、現在世界標準の治療法となりつつある。しかし、申請者はこれまでの研究実績から、高分子核酸「AO」に代わり、「低分子化合物」を用いる最先端手法を世界に先駆けて着想した。 本研究では正常のエクソンを塩基配列特異的にスキッピング誘導する低分子化合物を探索・同定し、実用性有効性ともに優れた画期的DMD治療法の確立を世界に先駆けてはかるものである。そのために以下の研究を実施した。 1.エクソンスキッピングを誘導するリード低分子化合物の探索・同定:各標的エクソンを組み込んだレポーター遺伝子を構築し、それを培養細胞に導入した。そして、低分子化合物の存在下でスプライシング反応を進行させ、エクソンスキッピング誘導能を有する化合 物の同定をはかった。そのため、作成したレポーター遺伝子をHeLa細胞等に導入し、HeLa細胞培養の培地に各種の低分子化合物を添加した。そして、エクソンのスキッピングをRT-PCR解析の方法により探索することを継続的に実施した。2.エクソンスキッピング誘導する化合物の同定:1の過程でエクソンスキッピングを誘導する候補化合物を見出した。そして、その候補化合物の作用機序などについて検討を加えた。しかし、臨床応用できる化合物の同定には至らなかった。3.多エクソン同時スクリーニング法の開発:一度に多数の解析が可能となる多エクソン同時導入システムの開発をはかった。そして、多エクソン同時スクリーニングシステムの確立に成功した。さらに、このシステムの効率化を図るため、RT-PCRのステップをスキップできるシステムの開発を手掛けた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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