2014 Fiscal Year Annual Research Report
マルチモダリティ分子イメージングを目的とする自己組織化ナノデバイスの開発
Project/Area Number |
24390294
|
Research Institution | Kobe Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
向 高弘 神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (30284706)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 均 長崎大学, 大学病院, 教授 (00170689)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 薬学 / 放射線 / イメージング / ナノバイオ |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒアルロン酸(HA)は多くの腫瘍細胞で過剰発現するCD44への高い親和性を有している。そこで、がん選択的マルチモダリティイメージングプローブの開発を目指し、ポリアミドアミンデンドリマー(G4)をコアとし、そこにシグナル放出金属を導入するためのキレート剤(DTPA)と蛍光色素(Cy5)を導入後、ポリエチレンイミン(PEI)、HAと自己組織化させたナノ粒子を作製することを計画した。まずコアとなるG4-Cy5-DTPAを合成するため、G4デンドリマーにCy5 NHSエステル、SCN-Bn-DTPAと順次結合させた。合成したG4-Cy5-DTPA溶液とPEI溶液を15分混和し、さらにHA溶液を加え15分静置することでG4-Cy5-DTPA/PEI/HA複合体を作製した。In-111標識体についても、G4-Cy5-DTPA-In-111をコアとすることで同様に作製した。得られた複合体の物性を調べたところ、直径は約35 nm、ゼータ電位は約-50 mVであった。また、複合体の蛍光強度はG4-Cy5-DTPAより低く、複合体にすることで自己消光していると考えられた。次に、CD44を発現した腫瘍細胞を用いて、G4-Cy5-DTPA-In-111/PEI/HA複合体の集積性を調べた。その結果、時間依存的な腫瘍細胞への集積性が認められ、その集積性はCD44の発現量を反映したものであった。また、蛍光顕微鏡による観察の結果、腫瘍細胞のリソソーム内に強い蛍光が認められた。このことから、リソソーム内に取り込まれた後、複合体が解離し、蛍光シグナルが増加したと考えられた。以上の結果は、今回作製したG4-Cy5-DTPA-In-111/PEI/HA複合体が、CD44を標的分子としたマルチモダリティイメージングプローブとして有用であることを示唆するものと考える。この他、コアとなるナノ粒子として脂質ナノディスクやヨード造影剤内封リポソームの作製を行った。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|