2014 Fiscal Year Annual Research Report
薬物送達システムを活用した難治癌に対する診断治療一体型高線量内用療法の開発
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24390297
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Research Institution | National Cancer Center Japan |
Principal Investigator |
梅田 泉 独立行政法人国立がん研究センター, 臨床開発センター, ユニット長 (40160791)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 博史 独立行政法人国立がん研究センター, 臨床開発センター, 分野長 (80218982)
吉野 孝之 独立行政法人国立がん研究センター, 東病院, 外来病棟医長 (20469969)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | がん治療 / 難治癌 / 診断治療―体型 / セラノスティック / リポソーム / 内用療法 / Y-90 / In-111 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、治療用核種Y-90への展開、および治療実験を想定しての新たな腫瘍モデルでの検討を進めた。 前年度までの検討で、新規封入錯体In-111-etylenedicysteine (EC) を用いることで、肝臓など正常組織への放射性核種の集積を迅速に排泄させ、結果的にほぼ腫瘍のみに放射性核種を集積させることに成功した。そこで、本年度はY-90およびその同位体Y-88を用いて、この系に適用できるかを検討した。その結果、YとECは錯体を形成し、リポソームへの封入も可能であった。しかし、その安定性は高くないことが示唆された。これはYがInより原子半径が大きいことに起因すると考え、ECの金属配位領域を広げたL,L-Propylenedicysteine(以下PCと略)を設計、合成して、まずIn-111を用いて検討を加えた。In-111とPCは錯体を形成し、リポソームに封入することもできた。In-111-PC-封入リポソームを正常マウスに静脈内投与し、体内分布を検討した結果,In-111-EC封入リポソームとほぼ同等の良好な肝臓・脾臓からのクリアランスおよび尿中への排泄を認めた。これを今後Y-90に展開の予定である。 一方、ヒトがんモデルでの治療実験を想定して、まずBALB/c nu/nu マウスを用いた実験を実施した。前年度までのddYマウスと同条件では、In-111-ECリポソームを用いても肝臓から十分にクリアランスできないことが明らかになった。検討の結果、投与量を減らすことで良好なクリアランスが得られるようになった。肝臓のリポソーム処理能力の差と考えられた。しかしながら一方で、投与量の減少は腫瘍集積量も減少させた。リポソーム表面へのpolyethylene glycol (PEG) の導入により、この点を改善することができた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)