2014 Fiscal Year Annual Research Report
消化器癌集学的治療におけるグレリンによる包括的支持療法の検討
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24390314
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
土岐 祐一郎 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20291445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧口 修司 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00301268)
宮崎 安弘 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00571390)
黒川 幸典 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10470197)
宮田 博志 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病センター(研究所), その他部局等, その他 (80362713)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | グレリン / 支持療法 / 抗炎症作用 / 上部消化管手術 |
Outline of Annual Research Achievements |
2011年度より施行した術後グレリン変化によるSIRS期間と合併症予測の観察研究(Takata A. Surg Today 2014)の結果に基づき、食道切除胃管再建術後早期におけるグレリン投与の臨床効果に関するランダム化試験を2012年4月より開始した(UMIN 7077)。2013年10月に症例集積を終了し、2014年2月に解析を終了した。 結果は、全例においてグレリンを投与することが可能で、投与に起因する合併症は認めなかった。グレリン群で術後SIRS期間は有意に短縮し、術後全合併症(特に術後治療介入が必要な呼吸器合併症)が有意に少なく、CRP・IL-6の上昇が抑制されていた。また、術後在院日数や経口摂取開始までの日数が短縮した。さらに、術後窒素バランスが改善され、トランスサイレチン、トランスフェリン、レチノール結合蛋白の低下がグレリン群で有意に少なく、術後の異化抑制作用が確認された。本研究の結果から、食道癌術後早期患者にグレリンを安全に投与でき、術後の炎症抑制効果、異化抑制効果を有することが示唆された(Takata A. et al. Ann Surg 2014)。 上部消化管術後の体重減少、食欲低下に対するグレリン投与研究では、胃切除術後・食道切除術後1年以上経過した症例に対してもグレリン投与の有効性を証明することを目的に、臨床試験を開始した。胃切除術後・食道切除術後共に、グレリン投与による食欲・食事摂取カロリー増加作用を証明し、その結果をまとめた。胃切除術後については、現在論文投稿中であり、食道切除術後では論文報告を行った。(柳本喜智ら.外科と代謝栄養,2014) グレリンの代謝制御に関する基礎的研究として、グレリン活性化酵素であるGOATの胃内での発現をRT-PCTおよび免疫染色にて検討した。結果、GOAT発現はグレリン発現と相関し、有意に穹窿部に多く、体下部小弯側に少ないことを確認した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)