2013 Fiscal Year Annual Research Report
ハイスループットスクリーニングを利用した、婦人科がん薬剤耐性克服に向けた治療戦略
Project/Area Number |
24390375
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
八重樫 伸生 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00241597)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊島 将文 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (70451581)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | スクリーニング / 薬剤耐性 / 婦人科がん / 化学療法 / シスプラチン |
Research Abstract |
本研究は、婦人科がん治療で頻用される抗がん剤であるシスプラチンに焦点を絞った上で、シスプラチン耐性がん細胞の薬剤感受性を亢進する分子の探索を目的とした研究である。全ゲノムスケールsiRNAライブラリーを利用したハイスループット・スクリーニングで少量のCDDP投与と合成致死作用を示す分子を探索する。この研究は新規治療標的の同定による創薬および臨床応用への橋渡しを目的としている。 本年度の研究成果は以下のとおりである。 (A):スクリーニングとは独立したsiRNAおよび細胞株を用いたvalidation assay 昨年度に行ったスクリーニングおよびBioinfomatics解析によって6650遺伝子から33遺伝子に絞り込みを行った。本年度はこれらの33遺伝子について異なる角度からのvalidation assaysを行った。スクリーニング結果が遺伝子特異的な現象である事を確認するために、primary screeningとは独立した2種類のシスプラチン耐性細胞株ペアーであるA2780/A2780CP70およびPE01/PE04の4種の細胞株を使用(A2780CP70はスクリーニングに使用)、さらにスクリーニングとは異配列のsiRNAを用いて合成致死作用の有無についてvalidation assayを行った。 (B): シスプラチン添加前後の遺伝子変化の測定 上記33遺伝子に関してシスプラチン添加前後の発現量解析をRT-PCRにて行った。(A)と(B)の実験結果を検討してシスプラチン感受性を改善する標的分子として4分子を抽出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
primary screeningおよびvalidation assayを通じて候補遺伝子として4分子を抽出した。これらの遺伝子群は、今までシスプラチン耐性との関わりが報告されていない新規分子である。in vivoモデルでの実験およびin vitroでのメカニズム解析の結果によってはこれらの分子から新規治療標的が見出される可能性があると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度までの検討で抽出した4分子に焦点を絞り、in vivoでの検証実験およびin vitroでのメカニズム解析を行う予定である。これらの結果をまとめて論文報告したい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度使用額は今年度の研究を効率的に推進したことに伴い発生した未使用額である。 平成26年度請求額と合わせ、平成26年度の研究遂行に使用する予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Clinical outcome of pelvic exenteration in patients with advanced or recurrent uterine cervical cancer.2014
Author(s)
Tanaka S, Nagase S, Kaiho-Sakuma M, Nagai T, Kurosawa H, Toyoshima M, Tokunaga H, Otsuki T, Utsunomiya H, Takano T, Niikura H, Ito K, Yaegashi N.
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Journal Title
Int J Clin Oncol
Volume: 19
Pages: 133-138
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Paclitaxel-carboplatin for advanced or recurrent carcinosarcoma of the uterus: the Japan Uterine Sarcoma Group and Tohoku Gynecologic Cancer Unit Study2014
Author(s)
Tadao Takano,Takeo Otsuki,Hideki Tokunaga,Masafumi Toyoshima , Hiroki Utsunomiya ,Satoru Nagase , Hitoshi Niikura , Kiyoshi Ito ,Nobuo Yaegashi , Hidekazu Yamada ,Toru Tase ,Masahiro Kagabu , Tadahiro Shoji ,Toru Sugiyama , Naoki Sato, Junzo Kigawa,et.al
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Journal Title
Int J Clin Oncol.
Volume: -
Pages: -
DOI
Peer Reviewed
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