2014 Fiscal Year Annual Research Report
組織修復における骨髄由来前駆細胞の機能の解明と再生医療への応用
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24390398
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉村 浩太郎 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (60210762)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 血管内皮前駆細胞 / モビライゼーション / 間葉系幹細胞 / マクロファージ |
Outline of Annual Research Achievements |
脂肪組織の脂肪移植(虚血壊死+脂肪組織修復再生)モデルにおいて、脂肪再生がおこるが、骨髄由来細胞が、内皮細胞の約半数、平滑筋細胞の一部、ASCの3分の1を供給していることが明らかになった。本研究結果の詳細は米国形成外科学会誌に発表した。 脂肪組織の修復モデルにおける骨髄由来細胞の関与について、GFPマウスと対照マウスとの脂肪交換移植、ならびに、GFP骨髄を移植した放射線照射マウスと対照マウスとの間の脂肪移植を用いて、調べた。移植後に再生した脂肪組織において、細胞の種類とその起源について、術後0、1、2、4、12週後に調べた。免疫組織染色、組織を酵素処理して得られた血管間質細胞群のフローサイトメトリ解析、機能解析などを行った。再生した脂肪細胞のほとんどは移植体由来であったが、再生した血管内皮細胞の約半数は骨髄由来であった。さらに少数の血管壁細胞、約3分の1の脂肪幹細胞は骨髄由来細胞によって構成されていた。これらのことは、骨髄由来細胞が血管再生とくに毛細血管の再構築においては非常に重要な役割を果たしていることを示し、さらに、修復後組織の組織幹細胞も供給していることを示している。また骨髄もしくは移植部周囲の組織から遊走して再生に関与する幹細胞は、組織幹細胞、血管内皮細胞や壁細胞などにはなれるが、脂肪細胞にはなれないことが示唆された。このような結果は、今後の創傷治癒や再生医療の新規治療開発につながる重要な知見と考えられる。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Therapeutic Potential of Adipose-Derived SSEA-3-Positive Muse Cells for Treating Diabetic Skin Ulcers.2015
Author(s)
Kinoshita K, Kuno S, Ishimine H, Aoi N, Mineda K, Kato H, Doi K, Kanayama K, Feng J, Mashiko T, Kurisaki A, Yoshimura K.
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Journal Title
Stem Cells Transl Med
Volume: 4
Pages: 146-155
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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