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2012 Fiscal Year Annual Research Report

ニッケル(Ni)アレルギー発症に関与するNi結合キャリア分子の同定とその機能

Research Project

Project/Area Number 24390407
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

菅原 俊二  東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (10241639)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 遠藤 康男  東北大学, 大学院・歯学研究科, 大学院非常勤講師 (50005039)
黒石 智誠  東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (30400261)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords金属アレルギー / ニッケル / キャリア分子
Research Abstract

金属アレルギーの克服は現代社会が直面する課題の一つである。しかしながら、その発症機序は明確ではなく、原因金属の除去しか解決策がないのが現状である。金属イオンは、それ自体では免疫応答を誘導できず、自己のキャリア分子と結合することで抗原化しアレルギーが成立するが、その実体は分かっていない。我々は、Lpsを投与したマウス血清(Lps-血清)中に、ニッケル(Ni)アファイニティー担体で精製可能なNiアレルギー誘導する活性分子(Ni結合キャリア分子)を見出した。本研究は、このNi結合キャリア分子を同定し、その機能を解析する。さらに、この分子をコントロールすることにより新規で効果的な金属アレルギーの予防-治療法を考案することを目的としている。平成24年度は以下のような実績を得た。
1.Lps-血清をNiアフィニティークロマトグラフィーで精製したところ予想通りNi結合画分にNiアレルギー反応の増強作用が認められた。
2.同画分をゲルろ過でさらに精製し、最終精製(ゲルろ過)画分をタンパク分解酵素によるゲル内消化と質量分析法によりタンパク質を同定した。
3.同定したタンパク質の遺伝子組換え体によるNiアレルギー反応の増強を検討した。その結果、Lps-血清同様、遺伝子組換えタンパク質は、単独ではアレルギー反応を誘導しない低濃度のNiチャレンジを増強し、有意な耳介の腫脹を誘導した。
以上の結果は、我々が同定したタンパク質はNiアレルギー発症に関与するNiキャリア分子である可能性を強く示唆するものであり、平成25年度以降は、その機能について詳細に検討していく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成24年度の研究実績は、「我々が同定したタンパク質はNiアレルギー発症に関与するNiキャリア分子である」可能性を強く示唆するため。

Strategy for Future Research Activity

研究は計画通り進展しており、今後も「研究計画調書」に記載した計画で推進していく。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

同定したタンパク質の遺伝子組換えタンパク質は市販品がありこれを入手したため、補助事業者自ら作製する経費を節約できたことから当該助成金が生じた。次年度の研究を遂行するためには、多くの消耗品が必要となり、当該助成金はこれに使用する計画である。

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Published: 2014-07-16  

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