2014 Fiscal Year Annual Research Report
アポトーシスおよび非アポトーシス細胞死機序におけるcPLA2の関与について
Project/Area Number |
24390421
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
中村 卓 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (30172406)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佛坂 由可 長崎大学, 病院(歯学系), 講師 (10244089)
佐々木 美穂 長崎大学, 病院(歯学系), 助教 (10437874)
田代 茂樹 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (20300882)
片山 郁夫 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (80295089)
角 美佐 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (90284702)
市川 陽子 長崎大学, 病院(歯学系), 助教 (90380857)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | アポトーシス / 非アポトーシス / cPLA2 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該科研による研究では、細胞死の様々な形式においてcPLA2がどのような様式で関与しているのかを多角的に研究した。3年間の研究の骨子は以下のごとくである。 1)cPLA2欠損ミュータントマウスの確立とcPLA2欠損ミュータントマウスより単離した肺線維芽細胞株の確立。2)細胞外からの異なるストレスに対して生じる細胞死が3つの形式、すなわち (a) apoptosis, (b) necroptosis, および (c) autophagy のうちのいずれの形式を利用して起こっているかを解明すること。最後に 3)これら3つの細胞死においてcPLA2の果たす役割の解明。 1)の項目については、予定よりも多少時間がかかったもののほぼ満足のいく成果が得られた。確立したミュータントマウスは共同研究者である理化学研究所に登録済みである。 2)の項目については、放射線やその他DNA障害を惹起する薬剤を持ちいたDNA切断によって生じるストレスならびに低酸素分圧ストレスの2点に焦点を絞って研究を進めた。その結果、いずれのストレスにおいても、細胞死に至る経路としてGSK3β依存性のERストレスーunfolded Protein Response (UPR) 経路を利用していることがわかった。これらの結果は、DNA障害と低酸素分圧環境という一見異なった刺激が実は同じストレス応答経路を利用している、という仮説を引き出したことになる。これらの成果に一部は、Cell Death & Disease に報告した(2015 Apr 16;6:e1719. doi: 10.1038/cddis.2015.90)。このGSK3βの上流にはPI3K蛋白が細胞膜近傍で働いていることがわかっている。したがって、今後の研究の目標としては、(a) PI3Kが実際にこれらのストレス経路活性化の際にも働いているかどうかについての検証、また (b) DNA障害や低酸素分圧ストレスの際の関与が示唆されている膜局在蛋白MUC との相互作用の有無についての検討に置きたい。さらに、cPLA2とMUC都の関係につても検討を加えていく予定である。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)