2014 Fiscal Year Annual Research Report
顎関節症における筋筋膜疼痛の発症機序を微弱筋活動の長時間計測から解明する
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24390433
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
皆木 省吾 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (80190693)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西川 悟郎 岡山大学, 大学病院, 講師 (00172635)
沖 和広 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (00346454)
原 哲也 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (60238160)
丸尾 幸憲 岡山大学, 大学病院, 講師 (60314697)
川上 滋央 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (60708072)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 顎口腔機能学 / ブラキシズム / 筋電図 / クレンチング / 咬筋 |
Outline of Annual Research Achievements |
顎関節症に関する筋痛の原因解明として,歴史的には過剰な筋活動がVicious cycle の引き金となって筋症状を引き起こすと考えられていたが,その後の研究によって,最大咬みしめの20%程度の筋活動の持続で誘発される筋痛については比較的短期に訓練効果が発現し,慢性的な筋痛に結びつかないことが示されている。一方,Glaros(1998)らの研究に始まる微弱かつ持続的な筋活動が筋痛の原因とする考えは,精神的ストレスと筋痛の関連づけについて容易であり,また,その臨床効果ゆえに最近注目を浴びているTooth Contacting Habit (TCH)の概念とも整合性があり原因因子として注目されている.我々は新しい筋電図記録システムを開発し,非常に低いベースラインノイズで精度の高い筋電図を採得することに成功している。 ここでは,RDC/TMDにしたがって,口腔顔面痛の既往を有するグループと有さないグループを対象として昼夜筋電図を採得し,解析を行った。解析に際しては,まず,探索的解析として各群に特徴的な波形探索を行った。その結果,特に微弱な筋活動については長時間持続する低レベルのクレンチングが特徴的であることが観察された。また,この高頻度で観察される低レベルクレンチングの筋活動はほぼ10.1%MVCと3.8%MVCの間に存在することが示唆された。また,この範囲の低レベルクレンチングの発現持続時間は,口腔顔面領域の疼痛経験群と非経験群との間で有意の差が認められた。特に日中の低レベルクレンチングの持続時間はこれらの群間において有意の差があることが示された。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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