2013 Fiscal Year Annual Research Report
セメント質・歯根膜複合体再生を目指した人工タンパクの開発
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24390468
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
井上 孝 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (20125008)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芝 清隆 公益財団法人がん研究会, がん研究所蛋白創製研究部, 部長 (40196415)
松坂 賢一 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (70266568)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 人工タンパク / 象牙質 / セメント質 / 歯根膜細胞 / 再生 / 増殖因子 / 骨関連タンパク / 歯周治療 |
Research Abstract |
平成25年度は、象牙質質結合およびセメント質結合ペプチドと既知の増殖因子や分化成長因子を融合させ人工タンパク質を作製した。創製した人工タンパクの機能発現についてin vitro,in vivoにて検討した。 人抜去歯牙およびビーグル犬の抜去歯牙から作製した象牙質片とセメント質片を創製した人工タンパク溶液中に象牙質片、セメント質片を浸漬させたものを実験群とした。対照群として、1)何も塗布しない物、2)セメント質結合ペプチドまたは象牙質結合ペプチド単体、3)増殖因子または分化成長因子、の単体を塗布した。 その後、講座に保存されている人およびビーグル犬の培養歯根膜細胞を検体上で培養した ③経時的に資料を観察する。検索はA:走査型電子顕微鏡による表面解析、B:透過型電子顕微鏡による断面解析、C:生体染色による細胞形態、結節形態、石灰化をアリザリンレッド染色により検討、D:RT-PCRによる骨形成、セメント質形成タンパクmRNA発現の検討した。その結果、表面性状に大きな変化は見られないものの、実験群では、付着細胞が有意に多く、アリザリンニ染色される石灰も多く見られた。また、骨関連タンパクのmRNAの発現も有意に多かった。これらの結果をまとめ論文にする予定であり、さらにin vivoの実験で検討していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実績の概要に記載したが、培養実験にばらつきが出て、繰り返し実験を行っているが、現時点では十分な再現性のあるデータではなく、in vitro追試実験が必要な状態である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度の実験結果は統計をとれるまで至っていないのでin vitroの実験を追試し、データを分析できる情報を収集し、平成26年度のin vivoの実験により、人工タンパクの臨床応用の可能性を追求していく。
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Research Products
(7 results)