2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24390486
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The Japanese Red Cross Kyushu International College of Nursing |
Principal Investigator |
柳井 圭子 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (60412764)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大橋 將 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (10403932)
力武 由美 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 准教授 (70514082)
エレーラ ルルデス 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 准教授 (40597720)
児玉 裕美 産業医科大学, 産業保健学部, 助教 (80584515)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 法看護学 / 法看護師 / SANE / 医療安全 |
Research Abstract |
本研究は,アメリカの法看護師の実践活動を日本の状況と比較検討し,日本における法看護師の実践居動を支える法制度設計(看護教育・資格・業務権限)について提言することを目的としている。平成24年度は、それぞれの研究テーマを確認し、情報交換を行い、調査研究の準備を行ってきた。一つには、法看護学の側面である「医療安全の推進」に措定して、看護の各局面において、どの法分野のどのような現象が関わってくるかの検討から始めることにした。日本における法看護学の研究に際して、日本とアメリカの司法制度が異なることを前提にその範囲を確定しなければならない。法医学ですら、まだ市民権を得ているとは言いがたい日本の状況のなかで、看護を法的に解明するためには、幅広い法分野との連携が必要と思われるからである。二つには、アメリカやカナダで法看護学が発展した過程は、SANEの実践活動を基盤としている。日本においてもSANEの教育機関があり、そこで修得したSANEも活動しており、まずはSANEの教育者より活動報告と資料提供を受けることができた。以上のことから、日本においてもSANEの活動を期待する基盤があるが、SANEのその活動可能な場は限られており、その要因の一つが法であると認識されていることを再確認することができた。法制度検討の必要性という本研究の意義を再確認し、現行法での解釈問題を整理しているところである。三つには、25年度の調査研究を進めるため、対象機関および研究協力者を選定、交渉を行い、25年の8月に、Texas, Pittsburgh, Duquesne大学の看護学部法看護学において、活動状況および教育研究者に法看護学の教育状況等の現地調査の具体的計画を立案することができた。さらに、法看護師の活動評価について,法関係者との日程調整も進めている。その際、2回目のSANEの活動調査において調査協力の交渉を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に則り、24年度は日本の状況とアメリカ調査計画を進めており、順調に進展している。日本の状況における問題整理に時間を要しており、アメリカ調査研究までには整理し問題点を抽出することを目指している。
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Strategy for Future Research Activity |
アメリカ調査によって情報提供を受け研究成果を得ること、加えて協力者であるアメリカ法看護学教育機関と協働で日本における基準書を作成することを検討している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
24年度研究において、研究者間で情報交換を行うよう資料収集に予算を取っていたが、日本における研究者間での情報共有をうまく進めることでできたことで、それをアメリカの調査研究機関を充実させる費用に充てることとした。そこでテキサス、ピッツバーグ、ニューヨークに加えてコロラドを訪問することにしている。
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Research Products
(5 results)