2016 Fiscal Year Annual Research Report
Soviet Memories in Central Asia: Reflection of Past and Present
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24401009
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
小松 久男 東京外国語大学, その他部局等, 教授 (30138622)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ティムール ダダバエフ 筑波大学, 人文社会科学研究科(系), 准教授 (10376626)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 中央アジア / ソ連 / 記憶 / カザフスタン / クルグズスタン / ウズベキスタン |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、本研究の最終年度にあたるため、おもに研究のとりまとめに取り組んだ。 まず、これまでにカザフスタン各地で収録したインタビューのうち、カザフ語によるものを優先して、英語への翻訳作業を進めた。これは、今後の研究に資すばかりではなく、将来におけるインタビュー資料の公開に備えるためである。 次に、これまでの研究成果をとりまとめて公開するために、英語の論文集 T.Dadabaev and H.Komatsu eds., Kazakhstan, Kyrghyzstan and Uzbekistan: Life and Politics during the Soviet Era, Palgrave Macmillan: New York, 2017 を刊行した。これは、研究代表者・研究分担者に加えて、現在トルコ共和国の研究機関に所属する3名の研究協力者の論考を集めたものであり、事実上、本研究の最終報告書となっている。 この成果を現地の研究者とも共有するために、今年2月カザフスタンのアルマトゥ市に所在するカザフ国立大学で開催された国際セミナー Asian Powers, Central Asia and the New Silk Road および同じくアルマトゥ市内のKIMEP大学で開催された「中央アジアにおけるソ連時代の記憶」に関する研究報告会に出席して、カザフスタンをはじめとする海外の研究者との意見交換を行った。その結果、中央アジアの現地においても、本研究テーマへの関心は高いこと、また本研究の副題である「過去と現在の照射」が示すとおり、ソ連時代の記憶とは、ソ連時代の歴史資料であるばかりではなく、現代を生きる人々の政治・社会意識を反映していることが確認された。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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