2013 Fiscal Year Annual Research Report
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24401019
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
赤間 亮 立命館大学, 文学部, 教授 (70212412)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 海外日本資料 / デジタルアーカイブ / イメージデータベース / 資源共有 / 文化財 / 国際情報交換 / 英国・ドイツ・オランダ・チェコ |
Research Abstract |
1,2012年度は、予定以上に調査・デジタル化を進められたため、撮影デジタル画像の処理、データ化、データベースへの搭載を一年間を通じて進めた。 2,新たに、ドイツ・ベルリン東洋美術館、ドレスデン州立美術館の浮世絵・摺物、イギリス・ケンブリッジ図書館の板本の調査・デジタル化を集中的に実施した。イギリス大英博物館、オランダ・ライデン民族学博物館、チェコ・プラハ国立美術館については、継続調査を実施した。ベルリン、ドレスデン、ライデンに関しては、それぞれ、3週間、2週間、2週間で、収蔵浮世絵・摺物の全収蔵品の調査・デジタル化を完了した。いずれも、古典籍絵入本を大量に収蔵しており、2014年度からの古典籍のデジタル撮影・調査について、打合せを行った。ケンブリッジ図書館については、海外ARCモデルを適用し、日本から博士課程の学生を同行し、現地の院生の協力のもと、撮影可能な板本について、2週間で91点の調査・撮影を行なった。なお、現地調査中に、多くの日本人研究者、ならびにフィッツウィリアム博物館の学芸員の見学があった。 3,ケンブリッジ図書館については、日本の和綴本に堅い表紙をつけ、洋装本として収納しており、これをどのようにデジタル化するかについて、現地、ならびにケンブリッジ図書館司書に訪日してもらい、関東関西の数カ所で実態調査・方策を打ち合わせた。 4,デジタル化したデータを使ってヴェネチア東洋美術館では、「北斎展」を開催、閲覧システムの構築に協力し、図録において詳細な報告をした。会場では、北斎絵入本の全ページを閲覧可能にするタッチパネル型展示を実施し、また、図録にもDVD書籍閲覧システムを添付した。大英博物館では、本プロジェクトの活動を評価して立命館アート・リサーチセンターと共同開催でシンポジウムを開催。現在のデジタルアーカイブ型調査の学術的な効果について、評価を受けた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通りのペースで、調査・デジタル化が実施しできた。2012年度の調査が予定を大幅に上回る成果をあげているため、そのデータ処理に予定以上の時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度のペースで、データ整理作業を行えば、問題なく、目標を達成できる。また、修復事業とも連動した研究推進に邁進する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
年度末の海外出張を行った経費が、大学の会計処理の関係で4月以降の支払い手続き処理となったため。 2013年度2,3月、2014年8,9月分調査収集したデジタル画像の処理、登録、書誌データの登録・入力などを、作業委託費として執行。8,9月の海外調査(ケンブリッジ、ライデン、クラクフ)、2,3月の海外調査(ベルリン・ドレスデン)の旅費として、補助員の業務委託費として執行。
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Research Products
(11 results)