2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24401019
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
赤間 亮 立命館大学, 文学部, 教授 (70212412)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 在外日本美術品 / イメージデータベース / 浮世絵 / 絵入版本 / 視覚文化 / デジタルアーカイブ / ポータルデータベース |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度までの調査を元に、データ整理、WEBデータベース化を引き続き推進した。WEBデータベースが完成した所蔵機関について、一般公開についての協議・契約手続について打合せた。ライデン民族学博物館では、相互リンクによって、日本語メタデータ・解説を本プロジェクが担当、オランダ語・英語のメタデータを、ライデン民博が公開という体制で公開する方向で協議が進んでいる。ニューヨーク公立図書館所蔵品については、Ukiyo-e.orgとのトライアングルリンクについて合意を得ており、メタデータの完成後に一般公開の予定である。その他の組織についても、協議を重ねている。 調査・デジタル化を実施した機関は以下の通り。 <8月>スイス・リートベルグ博物館 絵入版本 全135点(252冊)、ニューヨーク公立図書館 浮世絵約3200点 <3月>イタリア・キォッソーネ美術館 浮世絵10点(追加撮影)、イタリア・ローマ東洋美術館 浮世絵400点、版本5点、ドイツ・ヘンドリック・リュールコレクション 浮世絵約1500点、オランダ・ライデン民族学博物館 版本250点 なお、研究協力者により同様の方法にて、イギリス・ケンブリッジ大学図書館の版本、ベルギー王立歴史博物館の版本、イギリス・メイドストーン博物館の浮世絵・版本を追加している。 また、所蔵機関が本プロジェクトの調査・撮影したデジタル画像を、それぞれのWEBサイトから公開している場合に、画像やオリジナルDBの検索結果にリンクすることで画像を閲覧できるポータルデータベースを開発し、順次一般公開を開始している。海外ではないが、サンプルデータとして、国内では、早稲田大学図書館の古典籍総合データベースの内、約3000点をポータルデータベースに搭載し、外の海外データと合わせて閲覧可能とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
調査を行った組織については、浮世絵・版本の悉皆調査が完成しつつあり、イメージデータベースのへの搭載、メタデータの付与による検索可能状態も急ピッチで進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度は、各所蔵機関がオープンマインドを受入れ、すべて一般公開できるように働きかける。大規模なヨーロッパの日本版本・浮世絵の所蔵機関にいては、フランスを除いて、すべて完了を目指す。
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Causes of Carryover |
今年度は、本研究のエフォートを十分に使い、情報収集の研究自体は予定通りに推進することができたが、メタデータの付与については、システムの修正が遅れたため、メタデータの入力(人件費)にかける時間が足りなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
最終年度にあたり、メタデータの入力を強化し、各所蔵機関が連携して情報公開することで、大きな成果が得られる点について、有効なプレゼンを実施し、各所蔵機関からの公開促進に力を入れたい。
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Research Products
(11 results)