2016 Fiscal Year Annual Research Report
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24401019
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
赤間 亮 立命館大学, 文学部, 教授 (70212412)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 在外日本美術品 / イメージデータベース / 浮世絵 / 絵入版本 / 視覚文化 / デジタルアーカイブ / ポータルデータベース |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度までの調査箇所の資料について、データ整理、WEB上のイメージデータベース化を行った。WEBデータベースについては、平成28年度中に公開設定に切換えた組織がなかったのは、非常に残念であるが、ライデン民族学博物館は、3月に組織替えがあり、再度、一般公開について、システム部門の責任者と打合せを実施した。また、ニューヨーク公立図書館についても、継続的に協議を重ねている。また、イタリア・ベネチア東洋美術館とは、公開の方向性で合意しており、平成29年度中の契約締結が予定されている。 調査・デジタル化を実施したのは次の通り。 8月・9月 アイルランド・チェスタービーティ図書館:古典籍、イタリア・キオッソーネ東洋美術館:浮世絵、イタリア・ローマ東洋美術館:古典籍、スイス・チューリッヒ工芸博物館:浮世絵・古典籍、ピゴリニ民俗学博物館:古典籍、グロスコレクション:古典籍 平成28年度にカタログデータが完成したものは、ライデン民族学博物館:浮世絵、チェスタービーティ図書館:古典籍、スイス・リートベルグ博物館:古典籍・浮世絵、チューリッヒ工芸博物館:浮世絵・古典籍、グロスコレクション:古典籍、イタリア・キオッソーネ東洋美術館:浮世絵、ローマ東洋美術館:古典籍、チェコ・ナープルステク博物館:浮世絵・古典籍、など。 ポータルデータベース機能により、大英博物館・ボストン美術館・メトロポリタン美術館等の古典籍・浮世絵が統一的に閲覧できるようになった。ポータルデータベースにより閲覧可能な点数は、浮世絵が約12万件、古典籍が約8万件である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
最終年度である平成28年度末までに全ての所蔵機関に対する、一般公開促進のための説明(システムを含む)を行う予定であったが、12月に右足を負傷し通院を余儀なくされ、以降の研究スケジュールを延期し、平成29年度に実施せざるを得なくなった部分がある。しかし、プロジェクトスタート時点で考えていた対象機関・コレクションを大幅に増やすことができたので、相殺の上、順調と評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度に対象組織への一般公開促進説明を行い、また、メタデータの不十分なものについては、随時追加する。本カタログは、WEB上で稼働しているため、今後個別の研究プロジェクトが資源庫として活用できるようにポータルデータベースシステムを強化する。
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Causes of Carryover |
2016年12月中旬の通勤中の事故により、通院・リハビリ等のため、12月1月の日常業務に大きな支障があり、2月3月の海外渡航などの研究業務も休止せざるを得なかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度2月3月に進める予定であった、海外共同研究機関との協議を行い、蓄積したカタロギングデータを一般公開する打合せならびに、契約締結を目指す。そのための、旅費、翻訳等の諸経費を予定している。
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Remarks |
古典籍データベース・浮世絵データベースとも現在、世界最大収録数を誇るデータベースとなっている。本研究のカタロギングデータは、すべてこの二つのデータベースに蓄積されており、所蔵者が公開に踏切れば、画像を含めてすべて一般公開させる。
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Research Products
(11 results)