2014 Fiscal Year Annual Research Report
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24401029
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| Research Institution | Hiroshima University |
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Principal Investigator |
八尾 隆生 広島大学, 文学研究科, 教授 (50212270)
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| Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | 開国功臣 / 家譜 / 神勅 / 墓誌 / 神道碑 / 拓本 / タインホア省図書館 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本年度は冬に研究協力者５名（うち２名はホーチミン市国家大学付属人文科学社会大学教員）とともにタインホア省にて調査を行った。
まずハノイ国家大学ヴェトナム学院にて研究の打ち合わせ、史資料及び情報の交換をした後、タインホア市に移動し、文化情報局にて調査地に関するレクチャーを受けた。
次に省科学図書館において、過去２年の作業に引き続いて同省内にある（あった）碑文の拓本整理、電子史料化、目録作成を４日間にわたって行い。８割程度終了させた。
次に現地調査を開始した。本年度の調査対象は大越黎朝揺籃の地である藍山（ラムソン）から東に少し離れたティエウホア県と、マ河水系に位置するイエンディン、ヴィンロク２県、それにニンビン省との境に接する山岳地帯に位置するタィックタイン県の各村落で、調査内容は過去２年同様、黎朝開国功臣関連の史跡を訪れ、そこに残されている家譜・神勅、碑文（墓誌）等の史資料収集を行い、同時に該史料の由来や族の移動、支派の存在等の情報を得るためのヒアリングを行うといったものである。
10日間近い調査の結果、15世紀の新出碑文２基（うち１基は現物は存在せず、それを実見した郷土史家からの情報提供）、16世紀以降のもの１基を確認したほか、20部近い家譜・神勅史料等の収集に成功した。帰国後、得られた史資料の一覧表作成、フィールドノート作成、碑文の録文・訳注集作成、図書館目録継続作成を行った。これらは１５年度夏にも中間報告書（PDF版）として公開の予定である。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
タインホア省図書館での作業に対して同館の熱心な協力が得られたため、同館での作業は５年予定のところ、来年度までの計４年で済む見通しである。現地調査の方も冬期調査のため終日調査が可能であり、本年度も２日間を現地ホテルでの史資料整理に充てることができた。
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| Strategy for Future Research Activity |
推進方針に特に変更はない。ただ最終年度に予定していた海岸沿いの各県に関して新たな情報が得られ、最終年度だけでは調査しきれないと判断し、１５年度夏季に海岸沿いのティンザ、クアンスオン２県の調査を研究代表者が研究協力者１名を帯同して行い、冬季には予定通り、山岳地帯のランチャィン、クアンホア、バトゥオック、ムオンラット、カムトゥイの５県にて調査を行う。
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Research Products
(7 results)
