2016 Fiscal Year Annual Research Report
Re-thinking the Thanh Hoa group
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24401029
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
八尾 隆生 広島大学, 文学研究科, 教授 (50212270)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | タインホア收斷 / 墓誌 / 碑文 / 家譜 / 敕封 / 開国功臣 / タインホア省図書館 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は夏季に研究協力者1名を帯同し、タインホア市内の黎朝功臣関連史跡を訪問し、前年度同様の史料調査収集をおこなった。ただ都市化が進んでいるため、多くの史跡の管理が疎かになっており、黎朝功臣一族も、かつて所持していた史資料の管理が不十分で、調査結果は正直なところ、はかばかしいものではなかった。 冬季には研究協力者3名を帯同して、残された調査地であるタインホア省沿岸部北部各県(ハチュン県、ガソン県、ハウロク県、ホアンホア県)村落を対象に、同様の調査を行った。同地は黎朝独立戦争の際、戦場にはなったが、功臣の出身地はハチュン県くらいであったが、黎朝成立後、各功臣の一族がその功績により多くの田池を支給され、支派が多く成立していること、本家がその後の政争などで没落した後もそれらが新たな族の中心となって族の祭祀を行ったり、タインホア省以外への更なる分派の移住拠点となっている例が多く見られた。 こうした動きはハチュン県出身の阮氏一族に典型的に見られることは、過去の族譜解読などで既知のことであり、すでに代表者の著書でも論じているが、類似の例が多く見られたことは、今後の狭義のヴェト人居住地拡大史の研究につながるものと考えられる。 最終報告書は現在作成中であるが、論文などについては別表を参照のこと。 なお、タインホア省図書館蔵古典籍の整理、目録作成作業は既に完成し、紙媒体での目録は複数部作成して関係機関に配布し、ネット上での公開は、次回渡航の際に相手側の許可がおり次第、行う予定である。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)