2012 Fiscal Year Annual Research Report
ネオ・リベラリズムの進展とアジア化するオーストラリア社会に関する人文地理学的研究
Project/Area Number |
24401036
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Section | 海外学術 |
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
堤 純 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (90281766)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 道代 摂南大学, 外国部学部, 講師 (40368395)
葉 倩〓 茨城大学, 人文学部, 准教授 (30242332)
筒井 由起乃 追手門学院大学, 国際教教養学部, 准教授 (10368186)
松井 圭介 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (60302353)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | オーストラリア / 多文化社会 / ネオ・リベラリズム / アジア化 / GIS |
Research Abstract |
本研究は研究期間の4年にわたり,オーストラリアを主たる事例地域とする現地調査を重視している。研究初年度の平成24年度には,詳細な現地調査を効率よく実施するための情報収集および解析,蓄積に力点を置いた。 具体的には,オーストラリア統計局が公表している国勢調査のデータをもとに,研究目的に応じたデータの整理を進めた。また,同統計局が新たにカスタマイズ可能な国勢調査データの公開も実施したため,それに伴った必要資料も購入した。これら一連のデータ購入により,研究目的に応じた詳細な属性をもつデータ(例えば,最も詳細な小統計区単位において,「イタリア系/海外生まれ/週給1000豪ドル以上」といった,特定の属性を複数クロスさせたデータ)を自由に入手できるようになった。なお,収集したデータは,すべてGISソフトウェア上にて空間データベースとして蓄積・管理した。また,これらの膨大なデータは研究初年度ですでに数10GBに達したことから,データ管理に適した大容量の記憶媒体をもつノートパソコンを購入した。このパソコンを現地調査に持参することにより,事前の情報収集と現地調査で収集したデータの双方を効率よく管理しながら研究を遂行できた。 今年度はオーストラリアのメルボルン,シドニーおよびゴールドコースト,ケアンズを中心に現地調査を実施した。今後は現地調査で収集したデータの解析を進め,次年度以降の本格的な現地調査に資する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究対象期間の2~4年目で行う詳細な調査対象地区を,初年度に予定通りに選定することができたため。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究の2年目以降は,本格的な現地調査を実施する予定である。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
メンバー間で事前に日程調整を入念に行ない,初年度1回目の現地調査を共同で実施したため,現地調査の際のレンタカー経費などを節約できた。一方,研究2年目はプロジェクト全体の4年間で最も研究経費が少ないため,1年目に若干生じた残額を2年度の研究経費と合算して執行することにより,現地調査を充実させる予定である。
|
Research Products
(4 results)