2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24401046
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
加藤 隆浩 南山大学, 外国語学部, 教授 (50185849)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | アンデス / 写真 / 民族画像 / ペルー / 先住民擁護協会 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は研究の最終年にあたる。したがって、これまでに見落としてきた事柄、不確実なデータの検証を主眼に置いた。1940年代から今世紀初頭まで約60年間の時の経過があるが、ペルー南部地方の写真からは、宗教儀礼(増殖儀礼、治癒儀礼)に関しては、儀礼の過程、道具、奉納品、宗教的職能者の身振りなどでは、ほとんど変化が見られず、他方、人々の生活一般、たとえば、家屋、服装などでは、1950年代から急激に近代化が始まったことが分かった。この変化は、北部海岸での状況で検証してみると、同様に言えることが判明したが、海岸地域を北から南に辿ってみると、首都圏のリマを除けば北部での変化がより顕著であること、また海岸地域の文化が山地に拡大していったことが検証できた。従来の研究では、海岸部と山間部とを分けて研究してきたが、このことから、両地域を並行していていく視点が重要であることが分かった。そこで、ペルー北部で、山地と海岸部との関係を画像と聞き取りで調査した。初年度に偶然発見したペルー中北部山間地域のポマバンバ村の大量の写真コレクションは、整理と保存をしながらの解析となったが、そこから、20世紀初頭に活躍した「先住民擁護協会」(API)を撮影した写真が見つかった。リマのAPJ(ペルー・日本系人協会)では、当該機関から一昨年写真展の開催を全面的に協力してもらった縁で、APJが所蔵する写真資料を今後どのように有効利用できるか、また、それをどのように学術と関連づけることができるかを検討した。ペルー・カトリック大学では、その映像研究部が膨大な量を所蔵している民族動画を、われわれの画像研究と補完的に利用できる方法はないかと検討した。またペルー国立中央大学人類学科では報告者らが一昨年開催した民族画像の展覧会に触発され、来年度、彼らが同様の企画を予定しているので、協力してほしいとの打診を受けた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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