2014 Fiscal Year Annual Research Report
白亜紀OAE2における海底溶存酸素のグローバル・シーソー振動の解明
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24403012
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
長谷川 卓 金沢大学, 自然システム学系, 教授 (50272943)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 白亜紀 / OAE2 / 太平洋 / 古環境 / 多環芳香族 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年度にクイーンシャーロット諸島にて,OAE2相当層準から採集した試料を用いて炭素同位体比分析を行った.セノマニアン階に対応する層準では,非常に細かいラミナが発達しており,無酸素状態が推定されたが,その層準を中心に,主要な層準について有機物の抽出を行い,ガスクロマトグラフおよびガスクロマトグラフ質量分析装置にて分析を行った.その結果,当地の有機物熟成度はビトリナイト反射率(R)換算値で1.3%程度であり,バイオマーカー(ホパノイドやステロイド)の分析には適さないことが分かった.R換算値は,上方に向かって徐々に減少する一般的傾向を描いていた.一方で,陸域環境を理解するうえで重要な植物等の燃焼に由来する有機物(多環芳香族炭化水素:PAHs)が検出された.そこで,本研究ではPAHsの層序的変動を追跡した.その結果,PAHsはR換算値の変動傾向とは異なって,大きく変動しつつ増加していく傾向を示した.このことはPAHsの増減の原因がR換算値の増減(続成の程度)と本質的に異なっていることを示し,PAHsが続成プロセスで形成されたことを否定することができる.従って,PAHsは燃焼に起因して形成され,OAE2の期間に徐々に陸域では自然発火による火災の頻度が上昇していったことが示唆された.また,このことは,ハドレーセルの拡大に伴って,PAHs供給場が西岸海洋性気候から地中海式気候のような乾湿の季節差が大きい環境へと変化したことを示しているのかもしれない.OAE2に関連する全球的気候の変動を理解するうえで重要な資料となる可能性がある.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Exploring photosymbiotic ecology of planktic foraminifers from chamber-by-chamber isotopic history of individual foraminifers2015
Author(s)
Takagi, H., Moriya, K., Ishimura, T., Suzuki, A., Kawahata, H., and Hirano, H.
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Journal Title
Paleobiology
Volume: 41
Pages: 108-121
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Confirmation of a Middle Jurassic age for the Eedemt Formation in Dundgobi Province, southeast Mongolia: constraints from the discovery of new spinicaudatans (clam shrimps).2014
Author(s)
Li, G., Ando, H., Hasegawa, H., Yamamoto, M., Hasegawa, T., Ohta, T., Hasebe, N. & Ichinnorov, N.
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Journal Title
Alcheringa
Volume: 38
Pages: 305-316
DOI
Peer Reviewed
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