2014 Fiscal Year Annual Research Report
捕食行動における左右性獲得の生態学的・生理学的研究
Project/Area Number |
24405001
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小田 洋一 名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (00144444)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀 道雄 京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 名誉教授 (40112552)
竹内 勇一 富山大学, 医学薬学研究部(医学), 助教 (40508884)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 鱗食魚 / タンガニイカ湖 / 左右性 / 利き / Perissodus microlepis |
Outline of Annual Research Achievements |
1.タンガニイカ湖から鱗食魚(Perissodus microlepis)の幼魚(体長2~7cm)を採集し、口部形態の左右非対称性と胃から得られた被食魚の側線鱗の形態を調べた結果、鱗食魚の発達に伴って、下顎形態の非対称性が大きくなり、同時に利き側から襲撃して得られた側線鱗の割合が増えることを見出した。さらに、同じ体長の鱗食魚では、下顎形態の非対称性が大きな個体の方がより多くの鱗を摂取出来ていることも明らかになった。したがって、鱗食魚の下顎形態の左右非対称な発達が、行動の非対称性の獲得に結びつくことを示した。 2.淡水魚水族館「アクアとと(各務原市)」と協力して、P. microlepisの繁殖に成功し、稚魚の鱗食行動の発達を調べた。生まれて初めて行う鱗食行動では、被食魚の両側から襲っていて、稚魚期の捕食行動の左右性は弱いことを意味し、上記野外調査から得られた結論を支持した。 3.P. microlepisの片目を一過的に失明させて、鱗食行動に及ぼす影響を調べたところ、襲撃側の利き目でターゲットを見ることが、迅速な鱗食行動には必要であることを見出した。さらに非利き目でも学習によって次第に鱗食行動が上達すること、および失明していた利き目が回復すると、本来の利き側から襲撃することを見出し、利き目の存在と学習の効果を明らかにした。 4.P. microlepisの後脳に存在するマウスナー細胞の3次元構築を画像解析ソフト(Neurolucida, MBF Bioscience)を用いて解析する手法を確立した。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|