2015 Fiscal Year Annual Research Report
野生動物-ウイルス共進化の解明と新規ウイルス変異予測
Project/Area Number |
24405045
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
新井 智 国立感染症研究所, その他部局等, 研究員 (80321868)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川田 伸一郎 独立行政法人国立科学博物館, その他部局等, その他 (30415608)
鈴木 仁 北海道大学, 地球環境科学研究科(研究院), 教授 (40179239)
大舘 智志 北海道大学, 低温科学研究所, 助教 (60292041)
福井 大 東京大学, 農学生命科学研究科, 助教 (60706670)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 翼手目 / ハンタウイルス / 共進化 |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年度は、11月にミャンマー、8月にベトナムの野外調査を実施し、28種以上167頭を捕獲した。今回、ベトナムの翼手目から新たにXuan Son virus (2013年調査で発見した新規ウイルス)、また、ミャンマーで初めて翼手目から翼手目由来ハンタウイルスを検出することに成功した。これまでに発見した翼手目由来ハンタウイルスおよびGenBankに登録されている翼手目由来ハンタウイルスのデータから、翼手目ハンタウイルスは検出された地域に関係なく自然宿主の種ごと一つのクラスターを形成していることが明らかになった。これらの事実は、翼手目に感染しているハンタウイルスであっても齧歯目のハンタウイルス同様、宿主と長い共生関係を維持し、共進化していることが示唆された。 これらの結果から、齧歯目に加え、トガリネズミ科、モグラ科および翼手目のいずれの生物に感染しているハンタウイルスも宿主動物と共進化していることが示唆された。 一方、宿主の詳細解析により、これまでAselliscus stoliczkanusと分類されてきた生物の中に2種類の種が含まれておりAselliscus stoliczkanusとAselliscus dongbacanaの二種類に分類されることが明らかになった。Aselliscus dongbacanaは新種として報告した。これら宿主およびウイルスの詳細解析により、宿主とウイルスの共進化関係の矛盾や祖語を埋める貴重な結果が明らかになったと推測された。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)