2012 Fiscal Year Annual Research Report
内科学&老年学総合アプローチによるアジア女性健康長寿研究:更年期~後期高齢期まで
Project/Area Number |
24406003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
林 登志雄 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (80303634)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保田 潔 東京大学, 医学部附属病院・薬剤疫学講座, 特任教授 (30301146)
梅垣 宏行 名古屋大学, 医学系研究科, 講師 (40345898)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 閉経後女性 / 加齢 / アジア / 健康長寿 / 遺伝子変異 |
Research Abstract |
調査実施国、地域は(1)中国・雲南省昆明地域で雲南中医学院研究協力者と、及び四川省成都地域で四川医科大学研究協力者と、(2)韓国・ソウルで成均館大学医学部研究協力者と、(3)米国・ロサンゼルスUCLA研究協力者と、(4)イタリア・ナポリでナポリ大研究協力者と各々共同研究を進めるべく連絡を取り合った。(4)地区は今回よりのコホート研究のため既存コホートの活用も含め実施計画を立て、(1)、(2)地区は前回の基盤研究で確立したコホート対象者(3施設約700名)の予後調査を開始した。本年度末段階で成都関連の成績回収は終了し、昆明関連及びソウル関連は若干遅延したが現地調査はほぼ終了し、データ整理後、5月には申請施設報告予定である。以下、年度計画に沿い記す。 1.倫理委員会:前回研究で得た各国大学倫理委員会承認内容はコホート研究として継続を前提とし、海外を含む全共同研究者に統一しており申請研究に発展させた。イタリアのみ今回からで、倫理委員会の承認を得た。2.被験者の選定、同意取得:申請者及び海外の各共同研究者が所属する大学病院外来及び長寿地域中核病院の閉経後(自立前期後期)高齢女性より被験者を依頼した。3.被験者の各種調査(問診):各国200-300人を毎年調査する事とし、上述の政治問題等もあり、24年度は長寿者を含む後期高齢症例を対象に調査をすすめている。4.被験者の各種調査(診察、採血等):基礎指標値として、身長、体重、腹囲、血圧(坐位)、血液脂質値、肝腎機能、糖代謝(FBS,HbAlC)等の生化学検査値等を検討している。5.被験者に対する各種調査(採血-遺伝子解析):血栓形成性関連因子の遺伝子解析:血液凝固因子(V因子-Leiden変異、VII因子R359Qミスマッチ変異、プロトロンビンG20210変異等)、凝固線溶関係諸遺伝子(plasminogen activator inhibitor-1遺伝子4G/5Gマイクロサイト多型、βフィブリノーゲン遺伝子455G/AミスマッチGPIIb/IIIa Pl A1/A2変異等)を検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1.中国・雲南省昆明地域は雲南中医学院研究協力者と、四川省成都地域は四川医科大学研究協力者と、2.韓国・ソウルは成均館大学医学部研究協力者と、3.米国・ロサンゼルスはUCLA研究協力者と、4.イタリア・ナポリはナポリ大研究協力者と連絡を取り合った。1、2地区は前回の基盤研究で確立したコホート対象者(3施設約700名)の予後調査を開始したが尖閣諸島問題等にて相互訪問の予定が延期されメール等でのやり取りとなりデータ収集解析がやや遅れた(3ヶ月程度)。
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Strategy for Future Research Activity |
北朝鮮弾道ミサイル、鳥インフルエンザ、四川大地震と相互訪問、研究班会議開催が今年も遅延する可能性があり、申請者対各海外研究協力者間のメール連絡を密にし、各国での検討進行を優先させていく事とした。あわせて各国では各々の海外研究協力者が中心となり所定の患者さんの成績を取得回収させて頂いていく事とした。
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Research Products
(12 results)