2014 Fiscal Year Annual Research Report
薬用資源植物の多様性を利用した伝統薬の永続的利用プログラムの構築
Project/Area Number |
24406005
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
小松 かつ子 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 教授 (50225570)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東田 千尋 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 准教授 (10272931)
門脇 真 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 教授 (20305709)
朱 シュウ 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 助教 (20377360)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 薬用植物学 / 芍薬 / Gentiana属生薬 / エゾウコギ / 抗アレルギー / 抗炎症 / 痴呆 / 国際協力 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.芍薬:RBL-2H3細胞で抗原刺激脱顆粒抑制作用を示した赤芍MeOHエキスの60%及び80%MeOH溶出画分から30化合物を単離同定した。モノテルペン配糖体9化合物は中程度の脱顆粒抑制作用を示した。 2.大黄:ヨーロッパの植物園にはRheum属の薬用種が系統保存されていた。葉緑体matK遺伝子の解析からR. tanguticum等を確認した。日本栽培の6系統の地下部の熱水抽出エキスについて粘膜型マスト細胞における抗原刺激脱顆粒抑制作用を検討したが、系統間差は認められなかった。 3.エゾウコギ:葉のエキスのLC/MS分析により、カフェオイルキナ酸類、フラボノイド以外に、サポニン成分を確認した。マウス胎児より初代培養した大脳皮質神経細胞においてAmyloid β(25-35)処置により軸索を萎縮させ、その3日後に葉の水エキス又は50%MeOHエキスを処置した結果、水エキスで有意に軸索再伸長が認められた。活性は水エキスのメタノール溶出画分に見られた。 4.Gentiana属生薬:フランスでG. lutea(ゲンチアナ)、中国でG. crassicaulis(秦ギョウ)を入手した。G. scabra(竜胆)、秦ギョウ及びゲンチアナから新規12化合物を含む70化合物を単離同定した。セコイリドイド配糖体が主要成分で、リグナン、トリテルペノイド等も含有された。セコイリドイド配糖体25化合物とloganic acidはRAW264細胞において、LPS誘導IL-6産生に対して中程度の抑制作用を示した。竜胆は糖部がアセチル化又はベンゾイル化したセコイリドイド配糖体、秦ギョウは2-methoxyanofinic acid類縁体、ゲンチアナはキサントンを含有することで各々区別された。同属植物の成分分析から、竜胆として園芸用リンドウ、秦ギョウとしてG. dendrologiの代用の可能性が示唆された。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(21 results)