2014 Fiscal Year Annual Research Report
中国雲南省の静注薬物常用者のHIV感染リスクの評価と対策構築に関する研究
Project/Area Number |
24406024
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
山本 太郎 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (70304970)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小堀 栄子 摂南大学, 看護学部, 教授 (00422931)
橋爪 真弘 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (30448500)
飯島 渉 青山学院大学, 文学部, 教授 (70221744)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 中国 / HIV/エイズ / 疫学 |
Outline of Annual Research Achievements |
アジア、特に中国における効果的エイズ対策構築を行うことを目的として研究を行ってきた。まず、中国におけるエイズ患者の健康希求行動において、医療機関受診に関する動態と抗ウイルス薬による治療状態、治療成績等を調査し、発表した。概略を記すと、多くのHIV陽性者で治療の遅れが見られた。その原因の一番は、感染を知らなかったこと、エイズ治療に対する正確な知識を持っていなかったことが上げられた。抗ウイルス薬による治療後の成績は、CD4の数で見る限り、反応はよく、こうしたことから、早期の受診と治療を進める体制の構築が急がれることがわかった。そうした早期の治療は、感染者・患者の体内ウイルス量の減少を通して、感染予防にも寄与することが示されており、そのことは、中国の調査でも、その重要性が示された。 また、メサドン維持療法(MMT: Methadone Maintenance Therapy)に参加している静注薬物常用者のHIV抗体新規陽転率調査し、MMTがHIV新規感染に与える影響に関しては、現在、データを解析中であるが、予備的なその陽性転移率は、少なくない頻度で起こっていると思われる。維持療法の際の教育が急がれる。本件に関しては、現在データの解析、論文の作成を行っている。一方で、健康教育が行動変容に及ぼす影響についても調査をしており、こちらも、現在データを解析しているところである。 一方、健康教育とピアによる相互啓発は、健康に関する行動変容に重要な役割を演じていることもわかってきた。ただし、針交換プログラムの評価は、できなかった。 中国や東南アジアにおける効果的介入法の提案は、わが国の安心・安全にも通じる研究となると考える。これらの成果をまとめて発信していきたいと考えている。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)