2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24500031
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
品川 高廣 東京大学, 情報基盤センター, 准教授 (40361745)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 和彦 筑波大学, システム情報工学研究科(系), 教授 (90224493)
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Keywords | 仮想マシンモニタ / BitVisor |
Research Abstract |
平成25年度も、研究実施計画で記載したとおり、(1)ストレージ仮想化による端末管理の容易化、(2)ストレージの配置変換による性能向上、(3)I/O レベルのフォルトインジェクションによるOS・ドライバの信頼性向上、(4)ボランティアコンピューティング向けの相互に安全かつ信頼できるリモート計算手法の4つのサブテーマに分けて研究をおこなった。 (1)のストレージ仮想化による端末管理の容易化では、仮想マシンモニタの内部においてストレージ・デバイスへの読み書きやネットワーク・デバイスへのアクセスを制御することにより、ゲストOSのネットワークブート及び透過的なバックグラウンド・インストールを実現する機能の評価をおこなった。 (2)のストレージの配置変換による性能向上では、仮想マシンモニタの内部においてストレージ・デバイスへのアクセスの配置転換をおこなう機能の性能評価をおこない、起動時間の短縮に向けた方式の検討をおこなった。 (3)のI/O レベルのフォルトインジェクションによるOS・ドライバの信頼性向上では、ストレージ・デバイスのデバイスドライバの既知のバグを仮想マシンモニタによって再現する仕組みを実現し、それを用いて複数のOSのデバイスドライバの信頼性を検証する方式に関して設計・実装・評価をおこなった。 (4)のボランティアコンピューティング向けの相互に安全かつ信頼できるリモート計算手法では、リモートから送られてきたコードを仮想マシンモニタ内部の保護ドメイン内で安全に実行させる仕組みの評価をおこなったほか、ホットプラグ機構を応用してゲストOSと仮想マシンモニタとの間でCPU資源を動的にやり取りする仕組みをの評価もおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要に記載したとおり、平成25年度は交付申請書に記載した4つのサブテーマのそれぞれについて設計・実装・評価をほぼ予定通り実施した
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、交付申請書に記載したとおり、引き続きそれぞれのサブテーマについて研究を進め、その過程を通じて準パススルー型アーキテクチャの有効性を確認するとともに,他の手法と比べた利害得失の明確化や更なる改良などをおこなっていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
物品費や旅費などの端数分が生じたため。 それぞれのサブテーマについて、実験に必要な機材の購入や論文執筆時の英文校閲料、調査及び論文発表にかかる旅費などに対して研究費を使用する。
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