2014 Fiscal Year Research-status Report
マルチプロセッサを対象とした組込みソフトウェアの低消費電力化
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24500036
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
曾 剛 名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 講師 (90456632)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松原 豊 名古屋大学, 情報科学研究科, 助教 (30547500)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 組込みソフトウェア / 省エネルギー / マルチプロセッサ |
Outline of Annual Research Achievements |
(1) 組込リアルタイムシステムのエネルギー消費を低減するためのフレームワークを提案した。最適化ツールチェーンと低消費リアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)を実装した。提案方法は、異なるプロセッサ構成による性能とエネルギー消費のトレードオフを利用して、タスクチェックポイント間で最適な構成を実行中自動的に選択することで、タスク実行のエネルギーを削減する。目標アプリの静的解析結果だけでなく、実行中の動的な情報も利用することで、エネルギーを最大限に削減するのが特徴である。ケーススタディでは、提案したツールチェーンおよびROTSによって、エネルギーの削減とリアルタイム性を両立できていることを示した。本研究成果は、学術雑誌で発表した。 (2) マルチプロセッサを対象にした低消費タスクマイグレーションアルゴリズムを提案した。静的に割り当てた大きなタスクを二つのサブタスクに最適に分割し、それらを二つのプロセッサでそれぞれ実行することによって、プロセッサの周波数と電圧を下げることで、タスク実行のエネルギー消費を削減した。シミュレーションによる評価の結果、従来方法より消費エネルギー最大14%を削減できた。本研究成果は、国際会議で発表した。 (3) 家電の物理特性と運用状況を踏まえ、太陽エネルギー発電と蓄電池を考慮した上で、家電使用快適さを守りながら、電気料金を最小化するHEMS (Home Energy Management System) 向けの最適なスケジューリング手法を提案した。本研究成果の一部は、国際会議で発表した。 (4) 室内での利用を想定した人物監視ロボットを対象に、リアルタイム処理と省電力を支援するための共通ミドルウェアを開発した。さらに、ロボット制御アルゴリズムの工夫によるロボット省電力化を試み、実験により省電力化の効果を確認した。本研究成果は、国内研究会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成24年7月に研究代表者の職務契約変更があり、主職務の内容変更等予想していなかった事態が発生した。その結果、本研究に注力できる時間が、大きく減ってしまったこと、当初予定していた研究協力者(大学院生を想定していた)を確保できなかったことにより、研究の達成度が当初の目標より、遅れていると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、今年度の成果を踏まえて、現在提案している手法の改善と評価や、論文の執筆を進める予定である。
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Causes of Carryover |
当初予定していた研究協力者(大学院生を想定していた)を確保できなかったので、人件費の未使用額が発生した。また、論文発表が遅れたので、論文発表に関する掲載費と旅費の支出は、当初の計画より少なかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
主たる経費に関しては、投稿中また投稿予定の論文の発表・出版費用として利用する。
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Research Products
(5 results)