2013 Fiscal Year Research-status Report
クラウドを利用したソースコード中の不具合検出機構の提案
Project/Area Number |
24500038
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
水野 修 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 准教授 (60314407)
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Keywords | ソフトウェア開発 / マイニング / 不具合 |
Research Abstract |
今年度は研究計画で示したサブテーマT2を実施した.サブテーマT2では収集したソースコード語彙の傾向を分析し,ソフトウェアの不具合混入に関する一般的な知識としての体系化を実施した.また,前年度でのサブテーマT1で開発するシステムにより収集される語彙の数と種類は膨大になるため,その分析手法を考案した.具体的には,ソースコード語彙中の識別子に着目し,識別子を判読可能な単語へと分割した後にトピック分析を実施することで,識別子が表すトピックとバグの混入傾向を結びつけることが可能となった.識別子のみに着目しても,元々の不具合予測器の性能はほとんど劣化しないが,扱うデータを大幅に減らすことができることを実験により示した.また,分析の過程で,識別子のトピックとバグの混入だけではなく,識別子のトピックとバグを混入した開発者の関係を明らかにすることもでき,この結果を研究集会にて発表した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画はおおむね順調に進んでいる.ただ,昨年度に発表を行おうとした国際会議への投稿論文がリジェクトされたため,国際会議への参加は目標よりも少なくなった.この分は最終年度での国際会議発表へと繋げていく予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度は,これまでに得られた成果を元に,さらに最新の語彙分析技法などを適用してソフトウェアの不具合とソースコード中の語彙の関係を明らかにしていく.また,その分析で得られた結果を不具合予測器にて実装し,より実用的な不具合予測システムを構築する予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
予定していた国際会議への投稿がリジェクトされたことと,学務での授業準備に相当の時間が必要となったため,国際会議への出席が難しくなり,旅費を中心に未使用額が発生した. より周到に国際会議への参加計画を立案し,最終年度では予定以上の国際会議発表の機会を作ることで次年度使用額を有効に活用したいと考えている.
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Research Products
(2 results)