2015 Fiscal Year Annual Research Report
分散システムにおけるプロセス間相互作用と故障耐性の研究
Project/Area Number |
24500039
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
角川 裕次 大阪大学, 情報科学研究科, 准教授 (80253110)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大下 福仁 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 准教授 (20362650)
増澤 利光 大阪大学, 情報科学研究科, 教授 (50199692)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 分散アルゴリズム / 相互排除 / クリティカルセクション / モバイルエージェント / 個体群プロトコル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題においては、(1)分散プロセス間の同期機構の統一的枠組み, (2)微小分散ノードのための分散アルゴリズム設計手法, (3)ネットワーク上で動作するモバイルエージェントシステムの基礎理論の3方面から研究を進めた. (1) 分散プロセス間の同期機構の統一的枠組み: 相互排除の相補的な同期問題として相互包含問題を研究した. 相互包含問題とは, 少なくとも1つのプロセスが臨界領域に有ることを保証する問題である. 本研究では相互包含問題と相互排除問題を統一した枠組みを提案し, それら問題のクラスが補演算に関して閉じていることを証明した. (2) 微小分散ノードのための分散アルゴリズム設計手法: 微小な2ノードが互いに接近した時にのみ相互に通信できる分散システムを想定した分散アルゴリズム設計手法の研究を進めた. 特に, 任意のグラフトポロジーを有する分散システムにて, 多数のノードの中から1つのノードを選び出すリーダー選択アルゴリズムを提案した. (3) モバイルエージェントの基礎理論: ネットワーク上を自律的に移動しながら複数のエージェントが協調してタスクを達成する手法を研究した. これまでは全エージェントが一家書に集合する問題が頻繁に研究されてきたが, 本研究ではエージェントが複数箇所にわかれて集合する部分集合問題を, 木ネットワークを対象として提案し, その解法を考案した. 以上の成果をまとめて論文誌および国際会議に投稿した結果、採択され、広く知られることとなった。
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Research Products
(3 results)