2012 Fiscal Year Research-status Report
リポジトリマイニングに基づく大規模OSS利用支援環境の構築
Project/Area Number |
24500041
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
大平 雅雄 和歌山大学, システム工学部, 講師 (70379600)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | オープンソース / リポジトリマイニング / ソフトウェア工学 |
Research Abstract |
本研究の目的は,ソフトウェア開発企業がオープンソースソフトウェア (OSS) を安心して自社製品へ利用できるようにするために,ボランティア開発者主導で開発されるOSSの品質とプロジェクトの継続性をモニタリングできる支援環境を構築することである.具体的には,(1) OSS開発で利用されている各種ソフトウェアリポジトリから自動的にデータを収集・統合するデータベース基盤の構築,(2) 大規模データを目的に応じて分析するためのリポジトリマイニング手法の分類,および,(3) プラグイン化,(4) 分析結果をモニタリングするための可視化ツールの開発,(5) ソフトウェア開発企業およびOSSプロジェクトでの実証実験を通じた支援環境の有用性評価,である. 平成24年度は,以下の2項目に取り組んだ. (1) リポジトリデータ収集・統合データベース基盤 ソフトウェアリポジトリからデータを自動収集するとともにデータフォーマットの自動変換を行うツールを作成し,統合データベース基盤を整備した.対応可能リポジトリは,バージョン管理システムのうちCVS, Subversion, Git,不具合管理システムのうちBugzilla, Trac, Redmine,メーリングリスト管理システムのうちfml, majordomo, mailmanである. (2) リポジトリマイニング手法の分類 これまで多数提案されてきたリポジトリマイニング手法に関して文献を調査し,研究会・ワークショップ等での企業実務者との議論を通じて,実務者の分析用途に合うよう既存手法の整理と体系化をおこなった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画していたリポジトリデータ収集・統合データベース基盤を実装できたため. また,計画段階に置いて本年度予定していた論文発表を行えたため.
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Strategy for Future Research Activity |
研究代表者がこれまで提案したリポジトリマイニング手法(タイムラグ分析,オープンネス分析,不具合修正予測,社会ネットワーク分析,コミッタ予測)をプラグイン形式で支援環境に適用できるよう実装をおこなう. また,平成24年度におこなったリポジトリマイニング手法の分類体系に沿って,他の研究者が提案した手法についても実装をおこなう.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(10 results)